はじめに|釣り人の夢「離島遠征」へ出かけよう

「近所の堤防は釣れない…」そんな悩みは、海を渡れば解決します。
圧倒的な魚影と夢の大物。 フェリーに乗って、竿を出すだけで心が躍る「釣りの聖地」へ出かけませんか?
この記事では、日本全国の離島から厳選した「釣果もロケーションも最高な離島スポット12選」を紹介します。
【POINT】エリア別・離島釣りの魅力
- 関東: 黒潮の恩恵を受けた伊豆諸島で、夢の巨大魚に挑戦。
- 関西・瀬戸内: アクセス抜群で、ファミリーから磯釣り師まで楽しめる。
- 山陰・九州: 隠岐や五島列島など、ショアジギングの憧れフィールド。
- 南西諸島: 奄美や沖縄で、南国の怪魚やトロピカルフィッシング。

やあ、ココロ船長だにゃ!島の魚は元気が良くて引きが強いんだにゃ。大物が釣れた時の興奮は、一生忘れられない思い出になるにゃ〜!
【関東】黒潮が運ぶ大物ドリーム


東京からフェリーで行ける伊豆諸島は、黒潮の本流が当たるため、回遊魚の魚影が抜群です。 運が良ければ堤防から「マグロ」や「大型カンパチ」が釣れるような、ミラクルな体験ができるかもしれません(※もちろんレアケースですが、夢があります)。



東京の海とは思えないほど青くて深い海だにゃ。何が掛かるかわからないドキドキ感がたまらないにゃ!
1. 伊豆大島(東京都)
竹芝から高速船で最短1時間45分。都心から一番近い離島です。 溶岩が海に流れ込んだ複雑な地形で、メジナ(グレ)やイサキの魚影は関東屈指。フカセ釣りからルアーまで、多様なスタイルで楽しめます。
【POINT】伊豆大島の魅力
- アクセス: 仕事帰りの夜行フェリーに乗り、早朝から釣りができる。
- 魚種: メジナ、イサキ、マダイ、カンパチ、ヒラメなど多彩。
- 地形: 水深があるポイントが多く、足元でも大物がヒットする。
2. 八丈島(東京都)
伊豆諸島の南部に位置し、さらに黒潮の影響を強く受ける島です。 堤防から10kgオーバーのカンパチやヒラマサが狙える大物狙いのアングラーや、巨大アオリイカを追うエギンガーの聖地です。
【CHECK】ターゲット
- 泳がせ釣り: 現地で釣ったムロアジを餌に、巨大カンパチを狙う。
- カゴ釣り: ヒラマサやシマアジなど、高級魚が狙える。
- エギング: 3kg、4kgを超える「レッドモンスター(アカイカ系アオリイカ)」の聖地。
【ALERT】タックル強度
- 本土の堤防釣りタックルでは太刀打ちできません。
- 大物用の頑丈な竿とリールを用意しましょう。
3. 式根島(東京都)
白い砂浜とリアス式海岸が美しい、癒やしの島です。 潮通しが良く、桟橋からはイサキやタカベ、アジなどが数釣りできます。足場が良いポイントが多いため、ファミリーでの五目釣りにもおすすめです。
【POINT】のんびりフィッシング
- 五目釣り: サビキ釣りやチョイ投げで、色々な魚に出会える。
- 夜釣り: 常夜灯周りにはアジやイカが集まってくる。
- 温泉: 釣りの後は、海中温泉などの野趣あふれる温泉を楽しめる。
【ALERT】キャンプ場の閉鎖について
- かつては釣りキャンプの聖地でしたが、令和7年度(2026年3月31日)までは島内の全キャンプ場が閉鎖予定となっています。
- 宿泊は民宿などを予約しましょう。



八丈島の魚はパワーが桁違いだにゃ。ドラグが鳴り止まないあの音を聞くと、釣り人魂に火がつくにゃ!
【関西・瀬戸内】アクセス抜群!身近なパラダイス


関西エリアからは、淡路島や家島諸島など、フェリーですぐに行ける魚影の濃い島々があります。 「週末サクッと離島釣り」が叶う手軽さが魅力です。



関西の釣り人は恵まれているにゃ。ちょっと足を伸ばすだけで、パラダイスに行けるんだにゃ。
4. 淡路島(兵庫県)
明石海峡大橋などで本土と繋がっていますが、潮通しの良さは抜群。 足場の良い漁港が多くファミリーや初心者に人気な一方で、潮の速いエリアでは青物も狙えるため本格的なルアーマンまで幅広く楽しめます。
【POINT】淡路島の魅力
- 多様性: 漁港、サーフ、磯など、あらゆるシチュエーションがある。
- 青物: 秋には各地の漁港にブリやメジロが回遊してくる。
- 観光: 釣れない時間はカフェ巡りや温泉も楽しめる。
【CHECK】おすすめポイント
- 岩屋港: フェリー乗り場すぐ。足場が良くファミリーに人気。
- 翼港: 潮が速く、青物狙いの一級ポイント(有料)。
5. 家島諸島(兵庫県)
姫路港からフェリーで約30分。家島、坊勢島(ぼうぜじま)、男鹿島(たんがしま)などからなる諸島です。 特にチヌ(クロダイ)の魚影が濃く、フカセ釣り師の聖地として知られるほか、エギングやメバリングの好ポイントも点在しています。
【CHECK】釣り場の特徴
- 坊勢島: 漁業が盛んで魚影が濃い。エギングやメバリングに最適。
- 家島本島: 足場の良い波止が多く、のんびり釣りを楽しめる。
- 男鹿島: 鹿がいる自然豊かな島。ロックフィッシュ狙いに。
6. 沼島(兵庫県)
淡路島の南に浮かぶ「国生み神話」の島。 磯釣りの名所として知られ、大型のグレやチヌ、イシダイを狙うベテランの釣り師たちが通い詰める通好みの島です。漁港周辺ではアオリイカ狙いも人気です。
【CHECK】釣りスタイル
- 磯: 渡船で沖磯に渡り、本格的なフカセ釣りを楽しむ。
- 波止: 定期船が着く漁港周辺では、アオリイカやアジ釣りも楽しめる。



沼島は伝説の島だにゃ。神聖な空気を感じながら大物を待つ時間は、格別だにゃ〜。
【山陰・九州】大物を求めて!憧れの聖地


ショアジギングの聖地・五島列島や、対馬暖流が流れ込む国境の島・対馬。 ここには、釣り人の人生を変えるような、規格外の出会いが待っています。



ここからはガチ勢の世界だにゃ!海に竿を出せば何かが釣れる、夢のような場所だにゃ。
7. 隠岐諸島(島根県)
島根半島の沖合に浮かぶ、ユネスコ世界ジオパークに認定された島々。 対馬暖流の影響を強く受け、ヒラマサ、マダイ、グレ(メジナ)など、釣り人憧れのターゲットが巨大化する「夢のフィールド」です。上級者のショアジギングやフカセ釣りに最適です。
【POINT】隠岐のポテンシャル
- サイズ: メーター超えのヒラマサや、80cm級のマダイがショア(岸)から狙える。
- 魚種: 根魚(キジハタ、アカハタ)の魚影も濃く、高級魚が連発することも。
- 環境: 断崖絶壁の絶景の中で竿を出せる。
【ALERT】装備について
磯釣りをする場合は、スパイクシューズやライフジャケットなど、本格的な安全装備が必須です。
8. 五島列島(長崎県)
釣り人なら誰もが知る「聖地」。 複雑に入り組んだ海岸線と潮の流れが、ヒラマサ、ブリ、マダイ、アオリイカを育みます。本格的なショアジギングやエギングを楽しみたい人には最高の環境です。
【CHECK】五島の凄さ
- 魚影: 「海に竿を出せば何かが釣れる」と言われるほど濃い。
- 聖地: 釣り番組のロケ地としても頻繁に登場する。
- アクセス: 長崎や福岡からフェリー・飛行機でアクセス可能。
9. 対馬(長崎県)
九州と韓国の間に位置する国境の島。 対馬暖流のど真ん中にあり、青物の回遊ルートとなっています。また、リアス式海岸はロックフィッシュ(根魚)のマンション状態で、ショアジギングからロックフィッシュ狙いまで数もサイズも規格外です。
【POINT】対馬の魅力
- ヒラス(ヒラマサ): 年間を通して大型が狙える。
- 根魚: 40cmを超えるアコウ(キジハタ)やアカハタがショアから釣れる。
- イカ: エギングパラダイスとしても有名。



五島のヒラマサは「海の弾丸」だにゃ!一瞬で糸を切っていくスピードとパワーは、一度味わうと病みつきになるにゃ。
【南西諸島】南国の海でトロピカルフィッシング


南国の透き通った海では、ターゲットも本土とはガラリと変わります。 サンゴ礁の海で、色鮮やかな魚や、憧れのGT(ロウニンアジ)を狙ってみませんか。



沖縄や奄美の魚は色がカラフルだにゃ!釣った瞬間、宝石みたいにキラキラして感動するにゃ。
10. 奄美大島(鹿児島県)
鹿児島と沖縄の間に位置する、豊かな自然が残る島。 リーフエッジからのGT(ロウニンアジ)狙いや、漁港でのライトゲームでカスミアジやハタ類を狙う釣りが人気です。
【POINT】奄美の釣り
- GT: 磯や堤防からGTを狙える数少ないフィールド(※非常に難易度は高い)。
- 魚種: バラクーダやダツなど、南国特有の魚も釣れる。
- 自然: マングローブでのカヤックフィッシングも楽しめる。
【CHECK】ハブに注意
草むらや森の近くで釣りをする際は、ハブへの警戒を怠らないようにしましょう。
11. 宮古島(沖縄県)
透明度抜群の「宮古ブルー」の海で楽しむ釣りは格別です。 遠浅のサンゴ礁が広がっているため、膝下まで海に入って釣りをするウェーディングや、ガイド船でのボートフィッシングが主流です。
【CHECK】ターゲット
- ミーバイ: サンゴの隙間に潜むハタ類。強烈な引きが楽しい。
- タマン: フエフキダイの仲間。トルクフルな引きで釣り人を魅了する。
12. 石垣島(沖縄県)
八重山諸島の玄関口であり、釣りのバリエーションも豊富です。 本格的なGT船はもちろん、家族連れでも楽しめる漁港でのサビキ釣りや、マングローブ河川でのライトルアーなど、レベルに合わせて楽しめます。
【POINT】石垣島の楽しみ方
- ライトゲーム: 手軽なタックルで、カラフルな魚と遊べる。
- マングローブ: カヤックに乗って、マングローブジャック(ゴマフエダイ)を狙う。
- 注意: 毒のある魚(オニダルマオコゼなど)もいるため、素手で触らない。



GTは「海のギャング」だけど、顔は意外と愛嬌があるにゃ。いつか釣り上げてツーショットを撮るのが夢だにゃ!
なぜ離島は「釣りの聖地」と呼ばれるのか


わざわざ時間とお金をかけて島へ渡る価値があるのか? その答えは、一度でも離島で竿を出せばすぐに分かります。



島に行くと、足元に魚がうじゃうじゃ見えることもあるにゃ。スレてない魚が多いから、初心者でも爆釣のチャンスがあるんだにゃ!
圧倒的な魚影の濃さとサイズ
離島は潮通しが良い場所が多く、プランクトンや小魚が豊富なため、それを捕食する大型魚(フィッシュイーター)も集まってきます。 本土では数年に一度釣れるかどうかの「ランカーサイズ」が、離島ではアベレージサイズということも珍しくありません。
【POINT】狙えるターゲット
- ライトゲーム: 尺アジ(回遊魚)や尺メバル(根魚)などの大型ターゲット。
- エギング: キロアップのアオリイカ。
- ショアジギング: ブリ、ヒラマサ、カンパチなどの大型青物。
プレッシャーが低く、魚が素直
都市部の釣り場は連日釣り人が入り、魚も学習して警戒心が高くなっています(スレている)。 一方、離島は釣り人の絶対数が少ないため、魚の警戒心が低く、ルアーやエサへの反応が非常に素直です。
【CHECK】離島釣りのメリット
- 釣れやすい: 基本的なアクションで魚が口を使ってくれる。
- 数釣り: 時合い(魚が食事をする時間)が長く続くことが多い。
- 場所取り: 人気ポイントでも、本土ほどの激戦になりにくい。
【MEMO】初心者こそ離島へ
難しいテクニックを使わなくても釣れる確率が高いため、釣りデビューやファミリーフィッシングにも最適です。
最高のロケーションで竿を出せる
透き通った海、背後に迫る大自然。 隣の釣り人と肩が触れ合うような窮屈さとは無縁の、広々とした環境で竿を振る爽快感は、釣果以上に心を癒やしてくれます。
【POINT】釣り以外の楽しみ
- 景色: 釣り場の背景に広がる絶景が素晴らしい。
- 食事: 釣れなくても、島の美味しい海鮮丼などが食べられる。
- 観光: 釣りの合間に温泉や観光スポットを巡れる。



綺麗な海で竿を振るだけで、悩みなんて吹き飛ぶにゃ。釣れても釣れなくても、島釣りは最高だにゃ!
失敗しないための準備と島のマナー


離島釣りは楽しい反面、準備不足やマナー違反がトラブルの元になります。 島にお邪魔させてもらう感謝の気持ちを忘れずに楽しみましょう。



準備8割、実釣2割だにゃ!島に着いてから「あれがない!」は致命的だにゃ。
必須装備と配送の活用
離島では釣具屋がない、あっても品揃えが限られることが多いです。 予備のライン、フック、ルアー、エサなどは多めに持参しましょう。また、氷が手に入りにくいこともあるため、保冷力の高いクーラーボックスが必須です。
【CHECK】配送テクニック
- 発送: 竿やクーラーボックスなどの大荷物は、事前に宿や営業所止めで送る。
- 確認: 宿で荷物の受け取りが可能か、事前に電話で確認する。
- 梱包: 破損を防ぐため、ロッドケース(ハードタイプ)などに入れる。
フェリーへの持ち込みルールを確認
フェリー、特に高速船は「手荷物のサイズ・重量・個数」に厳しい制限があります。 長いロッドケースや、大型のクーラーボックスは持ち込めない場合があるため、必ず事前に船会社の規定を確認しましょう。
【ALERT】禁止事項
- 長尺物: 規定の長さを超える竿は持ち込めないことがある。
- 臭い: コマセ(撒き餌)などの臭いが漏れる荷物は拒否されることも。
- キャリー: 船内通路を塞ぐ大きなカートはNGの場合がある。
島のルールとマナーを厳守する
島は観光地である以前に、住民の生活の場であり、漁師さんの仕事場です。 「立ち入り禁止」の場所には絶対に入らない、漁具には触れない、ゴミは全て持ち帰る。これらは絶対のルールです。
【ALERT】絶対に守るべきこと
- 駐車: 漁港内での迷惑駐車は厳禁。許可された場所に停める。
- ゴミ: 釣り糸や仕掛けのゴミは、海鳥や海洋生物の命に関わる。
- 挨拶: 島の人や漁師さんに会ったら、笑顔で挨拶をする。
【MEMO】ライフジャケット着用
- 離島の堤防や磯は足場が高い場所や滑りやすい場所が多いです。
- 命を守るため、ライフジャケットは必ず着用しましょう。



「釣り禁止」にならないように、マナーを守るのが釣り人の義務だにゃ。来た時よりも美しくして帰るのが、カッコいいアングラーだにゃ!
まとめ|離島釣りで、人生最高の1匹に出会う


今回は、釣り人なら一度は行きたい「釣りの聖地・離島12選」を紹介しました。
本土では味わえない魚影の濃さ、ロケーションの美しさ、そして大物とのファイト。 離島での釣りは、単なる趣味の枠を超えた、記憶に残る冒険になります。
【POINT】記事のまとめ
- 関東・関西: 淡路島や伊豆諸島は、手軽に行けて魚影も濃いパラダイス。
- 山陰・九州: 隠岐や五島列島は、夢の巨大魚が狙える憧れの聖地。
- 南西諸島: 沖縄や奄美の透き通った海で、トロピカルフィッシング。
次の休みは、タックルを担いでフェリーに乗り込み、まだ見ぬ大物を求めて旅に出ませんか? 竿先が海面に突き刺さるような強烈な引きが、あなたを待っています。



自分で釣った魚を島の宿で料理してもらって食べる…。これも釣り旅の醍醐味だにゃ!最高の休日を楽しんでにゃ〜!








