はじめに|猫たちの楽園へようこそ

「猫たちに囲まれたい」 そんな夢を叶える「猫島」が、日本にはいくつも存在します。
人口より猫が多い島や、港で出迎えてくれる島。 そこはまさに、猫好きのための楽園です。
この記事では、日本全国の離島から厳選した「猫島おすすめ10選」と、訪問時に必ず守るべきマナーを紹介します。
【POINT】猫島めぐりの魅力とルール
- 聖地巡礼: 東北〜沖縄まで、田代島・相島など「猫島」おすすめ10選
- 絶景と癒やし: 瀬戸内の穏やかな港町や、沖縄の青い海と猫の風景
- 共生のルール: 地域猫活動(TNR)の現状と、島を守るための絶対マナー

やあ、ココロ船長だにゃ!今回はボクの仲間が住む「猫島」を紹介するにゃ。みんなのんびりしているから、優しく遊びに来てにゃ〜!
【東北・中部】猫神様とアートの島


まずは東日本・中部エリアを代表する、猫島ブームの火付け役とも言える島を紹介します。



東北には、猫を神様として祀っているすごい島があるんだにゃ。アートな島もあって、猫と一緒に芸術鑑賞もできるにゃ〜。
1. 田代島(宮城県)
宮城県石巻市からフェリーで約40分。 「猫の島」として世界的に有名で、島の中央には猫を祀った「猫神社」があります。大漁の守り神として大切にされており、犬の持ち込みは原則禁止という徹底ぶりです。
【POINT】田代島の魅力
- 猫神社: 猫神様が祀られており、猫グッズや絵馬が奉納されている。
- マンガアイランド: 猫をモチーフにしたロッジがあり、宿泊も可能。
- 人懐っこさ: 観光客に慣れており、港に着いた瞬間から出迎えてくれる。
2. 佐久島(愛知県)
三河湾に浮かぶ、アートと猫が共存する島です。 「おひるねハウス」などのアート作品周辺や、路地裏を散歩する猫たちの姿に癒やされます。
【CHECK】楽しみ方
- アート巡り: 島内に点在する現代アートと猫のコラボ写真を撮る。
- 古民家カフェ: 散策の合間に、レトロなカフェで一休み。
- 黒壁集落: 迷路のような黒壁の集落は、猫との遭遇率が高い。



猫神様にお祈りして、アートな風景でお昼寝…。東北・中部の島はユニークで楽しいにゃ!
【瀬戸内海】穏やかな海と「飛び猫」の島々


穏やかな気候の瀬戸内海には、多くの猫島が点在しています。 映画のロケ地にもなったレトロな風景と、のんびり暮らす猫たちに癒やされましょう。



瀬戸内海はポカポカしててお昼寝に最高だにゃ。堤防をジャンプする元気な仲間にも会えるかもしれないにゃ!
3. 真鍋島(岡山県)
映画のロケ地にもなった、昭和の風情が色濃く残る島です。 岡山県・笠岡諸島にある小さな島で、瀬戸内海ならではの穏やかな漁村の風景の中で、猫たちがのんびりと暮らしています。
【POINT】真鍋島の魅力
- レトロ: 木造校舎の真鍋中学校など、懐かしい風景が広がる。
- のんびり: 観光地化されすぎておらず、静かな島時間を過ごせる。
- 漁港: 港周辺に猫が集まっており、到着してすぐに会える。
4. 佐柳島(香川県)
防波堤の切れ目をジャンプして渡る「飛び猫」の写真で一躍有名になった島です。 信号もコンビニもない静かな島で、海沿いの道を散歩していると、至る所で猫たちに出会えます。
【CHECK】撮影ポイント
- 防波堤: 猫がジャンプする瞬間を狙うなら、南側の本浦集落周辺がおすすめ。
- ネコノシマホステル: 廃校を利用した宿泊施設&カフェで、猫と触れ合える。
5. 男木島(香川県)
高松港からフェリーで40分。迷路のような坂道に家々が立ち並ぶ、独特の景観を持つ島です。 「瀬戸内国際芸術祭」の会場でもあり、アート作品と猫のコラボレーション写真が撮れます。
【POINT】男木島の魅力
- 景観: 石垣と坂道、古い家並みが美しく、どこを切り取っても絵になる。
- 交流: 移住者が開いたカフェや図書館があり、人との交流も楽しい。
- 猫密度: 漁港周辺や神社の周りに多くの猫が集まっている。
6. 青島(愛媛県)
かつては島民数名に対し、猫が100匹以上(※数は変動あり)生息すると言われた「猫の楽園」。 現在はTNRの取り組みにより、猫の数は適正化が進んでいますが、依然として多くの猫に出会える場所です。
【ALERT】訪問時の注意
- 設備なし: 宿泊施設、食堂、自動販売機は一切ありません。
- 持参: 飲み物や食料は必ず持参し、ゴミは全て持ち帰ること。
- 現況: 観光客受け入れ態勢は限られているため、マナー厳守が必須です。



男木島の坂道は運動不足にはキツイけど、登りきった景色と猫の寝顔を見たら疲れも吹き飛ぶにゃ。
【九州】世界が注目する猫スポット


九州には、世界的に有名な猫島がいくつもあります。 小さな島の中で、人と猫が密接に関わり合って暮らす温かい風景が見られます。



九州の猫は人懐っこい子が多い気がするにゃ。世界中からお客さんが来る有名な島もあるんだにゃ〜。
7. 相島(福岡県)
新宮漁港からフェリーで約20分。 CNNニュースで「世界6大猫スポット」の一つとして紹介され、海外からも多くの観光客が訪れる有名な猫島です。島を一周する道路があり、ハイキングをしながら猫探しを楽しめます。
【CHECK】相島の特徴
- アクセス: 福岡市近郊からアクセス抜群で、日帰り旅行に最適。
- ハート岩: 鼻栗瀬(はなぐりせ)という奇岩があり、撮影スポットになっている。
- 食堂: 港近くに「丸山食堂」があり、新鮮な魚料理が食べられる。
8. 深島(大分県)
大分県最南端の小さな島。住民10数人に対し、猫が約100匹暮らしています。 「深島ねこ図鑑」が出版されるほど、個体識別された猫たちが愛されており、名前を呼んで可愛がることができます。
【POINT】深島の魅力
- サンゴ礁: 国定公園に指定されており、海が抜群に綺麗。
- 深島みそ: 特産品の味噌を使った料理が食べられる食堂がある。
- 図鑑: 島民手作りの猫図鑑を見ながら、猫の名前を探せる。
9. 湯島(熊本県)
有明海に浮かぶ離島で、「談合島」という歴史的な別名を持ちますが、現在は「猫の島」として親しまれています。 島民による猫の世話が行き届いており、人懐っこい猫が多いのが特徴です。
【POINT】湯島の魅力
- ハート: 島にはハートの形をしたアコウの樹があり、カップルに人気。
- 路地裏: 迷路のような路地裏を散歩すると、多くの猫に出会える。
- グルメ: 海鮮料理が美味しい食堂やカフェがある。



深島の猫ちゃんたちは、みんな名前がついているんだにゃ。島の人に愛されているのが伝わってくるにゃ〜。
【沖縄】海を渡って会いにいく


沖縄本島から車で行ける猫島と、地域猫活動のモデルケースとなっている島を紹介します。



沖縄の猫は、ビーチで日向ぼっこしてて気持ちよさそうだにゃ〜。天ぷらの匂いにつられて集まってくる子もいるにゃ!
10. 奥武島(沖縄県)
沖縄本島南部、南城市にある車で行ける離島です。 有名な「沖縄天ぷら」のお店があり、その匂いに誘われて多くの猫たちが集まっています。
【CHECK】楽しみ方
- 天ぷら: 揚げたてアツアツの天ぷら(もずく、魚など)を海辺で食べる。
- ビーチ猫: 砂浜でくつろぐ猫たちと、青い海をバックに写真が撮れる。
- アクセス: 那覇空港から車で約40分。橋で繋がっているため気軽に行ける。
【MEMO】猫への餌やり
天ぷらは油分が多く猫の健康に良くないため、絶対に与えないようにしましょう。
【番外編】竹富島(沖縄県)
石垣島から高速船で約10分。赤瓦の民家と水牛車で有名な観光地です。 かつては「コンドイビーチ」に多くの猫がいましたが、現在は地域猫活動(TNR)が進み、野良猫の数は減少傾向にあります。
【POINT】竹富島の現状
- 地域猫: 不妊去勢手術を行い、これ以上増やさない活動が進んでいる。
- マナー: 餌やりは厳禁。猫たちが静かに暮らせるよう見守ることが大切。
- 共生: 人と猫、そして野生動物のバランスを考えた、新しい共生の形。



竹富島の猫ちゃんたちは、島の人たちに守られながら静かに暮らしているにゃ。そっと見守るのが、本当の猫好きだにゃ。
なぜ離島には「猫」が多いのか?


日本の離島に猫が多いのには、漁業を中心とした島ならではの歴史的な理由があります。



ボクたちは昔から、島の人たちと仲良く暮らしてきたんだにゃ。ネズミ退治のヒーローだったこともあるんだにゃ!
漁業と猫の深い関係
多くの猫島は、漁業が盛んな地域です。 かつて木造船が主流だった時代、船や漁具をかじるネズミを駆除するために猫が飼われていました。また、漁師さんが売り物にならない小魚を猫に分け与えていたことから、港周辺に猫が定着し、共生関係が築かれてきました。
【POINT】猫が増えた背景
- 守り神: 漁の安全や大漁を招く存在として大切にされてきた。
- 天敵不在: 離島という閉鎖環境のため、野犬などの天敵が少ない。
- 温暖: 瀬戸内海や九州など、温暖な気候が猫の繁殖に適していた。
【MEMO】猫の性格
昔から人と共生してきたため、島の人だけでなく観光客にも物怖じしない、人懐っこい猫が多いのが特徴です。
近年の「猫島ブーム」と課題
SNSの普及により、島の猫たちの姿が世界中に拡散され、多くの観光客が訪れるようになりました。 しかし、観光地化されていない小さな島に多くの人が押し寄せることで、ゴミ問題や私有地への立ち入りなど、住民生活への影響も懸念されています。
【CHECK】観光客の心得
- 生活の場: テーマパークではなく、住民が暮らす集落であることを忘れない。
- 挨拶: 島の人に出会ったら、笑顔で「こんにちは」と挨拶をする。
- 配慮: 通行の邪魔にならないよう、撮影やふれあいは場所を選ぶ。



島の人たちはボクたちを家族みたいに思ってくれているにゃ。みんなも島の人への挨拶を忘れないでほしいにゃ。
【重要】猫島を訪れる際の絶対マナー


猫島は観光地である以前に、住民の方々の大切な生活の場です。 猫と人が幸せに共存し続けるために、以下のマナーを絶対に守ってください。



ここが一番大事な話だにゃ!ボクたちの住処を守るためにも、人間のみんなにはマナーを守ってほしいにゃ。約束だにゃ!
勝手な餌やりは厳禁
多くの島では、住民やボランティアが猫の健康管理を行っています。 観光客が無責任に餌をあげると、食べ残しがゴミになったり、猫が病気になったりする原因になります。
【ALERT】餌やりのルール
- 基本禁止: 多くの島で「観光客による餌やり」は禁止されています。
- 指定場所: 「餌やりBOX」や指定された場所がある場合のみ、ルールに従って行うこと。
- 持ち帰り: 食べ残した餌や容器は必ず持ち帰り、放置しない。
【MEMO】猫の健康
人間が食べるもの(塩分が多いものなど)を与えるのは絶対にやめましょう。
私有地や敷地内に入らない
猫を追いかけるあまり、民家の庭や敷地内に勝手に入り込むトラブルが起きています。 住民の方のプライバシーを侵害する行為は絶対にやめましょう。
【CHECK】撮影のマナー
- 許可: 島の人を撮影する際は、必ず一言声をかける。
- 道: 道路の真ん中で撮影に夢中になり、通行の妨げにならないようにする。
- フラッシュ: 猫の目を傷めるため、フラッシュ撮影はOFFにする。
【ALERT】立ち入り禁止
「立入禁止」の看板がある場所や、学校、畑などには絶対に入らないでください。
ゴミは全て持ち帰る
離島にはゴミ処理施設がない、または処理能力が限られている島が多いです。 島で出したゴミ(ペットボトル、弁当ガラなど)は、必ず本土まで持ち帰りましょう。
【POINT】ゴミ出しのマナー
- 持ち帰り: 島内にゴミ箱はありません。自分のゴミは自分で持ち帰るのが鉄則です。
- ポイ捨て: 絶対に禁止です。猫が誤飲してしまう恐れもあります。
- 美化: 「来た時よりも美しく」の精神で、島の環境を守りましょう。
猫への接し方と安全対策
島の猫は人懐っこい子が多いですが、無理に触ろうとすると怪我をする恐れがあります。 猫のペースに合わせて、優しく見守る姿勢で楽しみましょう。
【CHECK】接し方のポイント
- 無理強いしない: 嫌がる猫を追いかけ回したり、無理に抱っこしたりしない。
- 睡眠優先: 寝ている猫は起こさず、そっとしておく。
- 爪に注意: 引っかかれる可能性もあるので、触る際は自己責任で。
【MEMO】万が一の備え
消毒液や絆創膏を持参しておくと、引っかかれた場合でもすぐに対応できます。



マナーを守ってくれる人間は、猫からも好かれるにゃ。みんなが笑顔になれるように、協力をお願いするにゃ!
まとめ|猫と人が共生する優しい島旅へ


今回は、日本全国の「猫島」おすすめ10選と、訪問時のマナーを紹介しました。
のんびりとした島時間の中で、自由気ままに暮らす猫たちの姿は、私たちの心を癒やしてくれます。 しかし、その風景は島の方々の理解と努力によって守られているものです。
【POINT】記事のまとめ
- 東日本: 田代島は猫神様が見守る、復興と共生のシンボル。
- 瀬戸内: 佐柳島の飛び猫など、個性的な猫たちと出会える。
- 九州・沖縄: 世界的な猫スポットや、南国ビーチの猫たち。
「お邪魔します」の気持ちを忘れずに、猫と島への敬意を持って、優しい島旅を楽しんでください。



猫と遊んだ後は、島の食堂でご飯を食べたり、お土産を買ったりして、島にお金を落とすのも大事な応援だにゃ!また会いに来てにゃ〜!








