はじめに|離島で新築を建てる夢と現実

離島移住といえば、「海の見える土地に新築」は多くの人の憧れです。
しかし現実は、資材輸送や職人不足の影響で、費用も工期も本土より膨らみやすいのが実情です。
事前に「何が上振れ要因か」を知っておくだけで、予算オーバーや長期化のリスクは大幅に減らせます。
この記事では、建築費が高くなる理由や注意点、新築かリノベかの判断基準までをわかりやすく解説します。
【POINT】離島新築の「3つの壁」
- 建築費:輸送・出張費で本土より上振れしやすい(約1.5倍とされる例も)
- 職人:島内は慢性的な職人不足。本土からの派遣費用も必要
- 工期:天候によるフェリー欠航で、工事が遅れるリスクが高い

やあ、みんな!ココロ船長だにゃ。自分だけの城は憧れるけど、資材運びは大変だにゃ。まずはお金の現実をチェックするにゃ。
離島で新築は可能?本土とは異なる建築事情


離島での新築は、本土の常識が通用しない、物理的にも金銭的にも大きなプロジェクトです。 まずは自治体の建築担当(建築指導課等)と、離島施工の実績がある工務店に相談し、法規制と供給体制を同時に確認しましょう。



島には「家を建てるプロ」がいないことも多いにゃ。本土と同じ感覚で見積もりを見ると、桁違いでひっくり返っちゃうかもにゃ!
坪単価と建築費の相場観
離島の建築費は、本土の相場と比較して大幅に高くなる傾向があります。 これは「離島だから高い」というより、輸送や出張など削れないコストが上乗せされるためです。
【ALERT】建築費高騰の目安
- 坪単価:地域・工法で差が大きいが、輸送・出張費で上がりやすい
- 予算感:本土より上振れしやすい前提で、余裕を見た資金計画にする
- 要因:輸送費や出張費など「削れないコスト」の加算
【CHECK】なぜそんなに高いの?
- 物理的コスト:海を渡るための「輸送費」が全てに加算される
- 人的コスト:職人の「出張費・滞在費」が見積で別途計上される場合がある
- リスクコスト:工期遅延やトラブル対応の予備費が必要
圧倒的な「職人不足」と「業者不足」
島内には建築業者が存在しないか、いても高齢の大工さんが少人数で回しているケースもあります。 そのため、着工まで「年単位で待つ」と言われることもあり、島外の職人を呼ぶ前提になるケースがあります。
【POINT】離島の業者事情リアル
- 業者不在:そもそも島内に施工できる会社がない
- 順番待ち:島内の職人は数年先まで予定が埋まっている
- 優先順位:台風被害の修繕や公共工事が最優先される
【ALERT】依頼時の注意点
- 選択肢なし:相見積もりを取れるほど業者がいない
- 工期未定:「いつから着工できるか確約できない」と言われる
- 島外依存:最終的に島外の業者に頼むケースもあります



職人さんが見つからないのは本当に深刻だにゃ。島の人に頼みたくても、みんな忙しすぎて手が回らないのが現実なんだにゃ…。
建築費が高騰する3つの要因と「資材輸送費」


なぜ離島での建築費はこれほどまでに高くなるのでしょうか。 その理由は「離島価格」という曖昧なものではなく、コストを押し上げる明確な3つの要因に分解できます。



船に乗せると、人も物もお金がかかるんだにゃ。この『海を渡るコスト』を知っておかないと、予算オーバーで泣くことになっちゃうにゃ…。
海を渡るコスト「海上輸送費」の負担
建築費の中で最も大きなウェイトを占めるのが、資材を島まで運ぶための大きな「海上輸送費」です。 多くの資材を本土から船で運ぶため、運賃や作業費が重くのしかかります。
【CHECK】輸送コストの内訳
- フェリー運賃:トラックごとの往復運賃
- 荷役費:港での積み下ろしにかかる作業費用
- 島内運搬費:港から建設現場までの陸送費
【MEMO】特殊資材のハードル
- 生コンクリート:練混ぜから荷卸しまで時間制限があり、段取りが難しい
- 長尺物:長い木材などは船への積み込み制限がある場合も
- 欠品リスク:ネジ1本でも、取り寄せに数日〜数週間かかる
職人の「出張費」と「宿泊費」の上乗せ
島外から職人チームを招く場合、日当以外に滞在にかかる費用を全額負担する必要があります。 家が一軒建つまでの数ヶ月間、複数の職人が島に滞在するため、その宿泊費と食費だけでも負担が大きくなります。
【ALERT】職人派遣にかかる追加コスト
- 宿泊・食事:工期中の滞在費(見積で別途になりやすい)
- 交通費:往復のフェリー代や移動費
- 拘束費:移動日や待機日の人件費が計上される場合がある
【POINT】宿泊先確保の問題
- 宿不足:観光シーズンは職人の宿が取れないことも
- 仮住まい確保:空き家等を短期で借りられないか検討する
- ウィークリー:長期滞在プランがある宿を早めに押さえる
工期の長期化による人件費の増加
離島の建築現場は天候の影響をダイレクトに受け、フェリー欠航による工期の遅れが頻繁に発生します。 資材が届かず工事がストップしても、待機している職人の人件費や宿泊費は発生し続けるため、総額が膨らむリスクがあります。
【MEMO】離島工事の非効率リスク
- 天候依存:台風や時化で資材が届かず工事中断
- 待機コスト:工事が止まっても職人の滞在費は発生
- 資材調達:大きなホームセンターがない島もあり、欠品が遅延に直結しやすい
【CHECK】スケジュール管理のコツ
- 余裕を持つ:工期は「伸びるもの」として計画する
- 台風影響:夏〜秋は欠航が増えやすく、余裕を厚めに
- 予備日設定:資材搬入日は、欠航を見越して予備日を設ける



予定通りに進まないのが島時間だにゃ。でも工事の場合は、時間がかかるほどお金もかかっちゃうのが辛いところだにゃ〜。
離島で家を建てる手順と注意点


資金面の覚悟ができたとしても、実際に着工するまでには島特有の複雑なハードルが待ち受けています。 ここでは、土地探しから完成後のメンテナンスまで、事前に知っておくべきプロセスと注意点を整理します。



お金だけじゃなくて、手続きも島ならではのルールがあるにゃ。不動産屋さんがない島も多いから、自分で動くガッツも必要になるにゃ!
土地探しから建築確認申請までの壁
ネットに情報が出ない離島の土地探しは、現地に足を運び、人づてに情報を集めるのが基本です。 運良く見つかったとしても、権利関係が複雑だったり、すぐに家を建てられる状態ではなかったりと、一筋縄ではいきません。
【CHECK】離島の土地探しの鉄則
- 現地調査:ネットに出ないことが多い。現地で聞き込む
- 人脈:地域の人との繋がりから情報を得る
- 現状確認:すぐに建築可能な土地か必ずチェックする
【ALERT】よくある土地トラブル
- 境界不明確:隣地との境界線が曖昧な土地が多い
- 権利関係:所有者が多数いて、登記が複雑化している
- 接道義務:道路に接しておらず、再建築不可の場合がある
農地転用やインフラ整備が必要な場合も
気に入った土地が「農地」の場合、宅地利用には農地転用(許可・届出)が必要です。 標準処理期間は自治体で目安が示されますが、調整内容によっては数か月かかることもあります。
【ALERT】土地購入前の確認事項
- 地目変更:農地転用の手続き期間と費用
- インフラ:上下水道の引き込み可否と工事費
- 法的規制:国立公園法や建築基準法の制限
【MEMO】余計にかかる費用の目安
- 農転費用:行政書士への依頼費など数万円〜
- 給排水工事:本管からの引き込み距離で数百万円になることも
- 浄化槽:下水道がない場合、設置に数十万円〜必要
メンテナンスとアフターフォローの不安
無事に家が完成した後も、塩害の影響で劣化が早まりやすいため、こまめなメンテナンスが欠かせません。 しかし、島外の業者に施工を依頼した場合、台風被害などの緊急時にすぐに駆けつけてもらえないリスクがあります。
【POINT】維持管理の課題
- 塩害対策:サビや腐食が早く、頻繁な手入れが必要
- 遠距離対応:島外業者は緊急時の修理に来られない
- 地元業者:軽微な修理を頼める地元の繋がりを作る
【CHECK】台風後のセルフチェック
- 屋根・外壁:飛来物による破損やヒビ割れがないか
- サッシ:塩分が付着したままだと錆びるため、水洗いする
- アンテナ:強風で向きが変わったり折れたりしていないか



家は建てて終わりじゃないにゃ。潮風が強い島では、人間と同じでお家も定期的なケアが大事なんだにゃ。
現実的な選択肢は?新築と空き家リノベーションの比較


ここまで見てきた通り、離島での新築は非常にコストと労力がかかります。 そこで検討したいのが、島にある既存の物件を活用する「空き家バンク」や「古民家リノベーション」という選択肢です。



新築が高すぎて諦めそうになってないかにゃ?島には『空き家』という宝物もあるにゃ。ピカピカの新築だけが正解じゃないんだにゃ〜。
予算とこだわりで選ぶ「新築」
快適性と設計の自由度を最優先するなら、現代的な性能を持つ新築がやはり魅力的です。 特に南西諸島など台風の影響を受けやすい地域では、気密性が高くカビにくい最新の住宅は生活の質を上げやすくなります。
【POINT】新築が向いている人
- 予算重視:資金に十分な余裕がある
- こだわり:間取りやデザインを自由に決めたい
- 快適性:虫や隙間風のない、最新の性能が欲しい
【CHECK】新築検討時のステップ
- 資金計画:本土よりも余裕を持った予算を確保する
- 土地確保:建築可能な土地を見つける
- 業者選定:離島での施工実績がある業者を探す
コストを抑えて文化に触れる「古民家リノベ」
費用を抑えつつ、島らしい暮らしを味わいたい方には、中古物件のリノベーションが賢い選択です。 島の気候風土に合わせて建てられた古民家は風通しが良く、先人の知恵が詰まっています。
【POINT】リノベが向いている人
- コスト:初期費用をできるだけ抑えたい
- 雰囲気:島特有の文化や古民家の味わいが好き
- DIY:自分で家に手を加えながら暮らしたい
【MEMO】リノベの注意点
- 耐震性:古い家は耐震補強が必要な場合がある
- シロアリ:床下などのシロアリ被害を要チェック
- 残置物:前の住人の荷物処分に費用がかかることも



新築の感動もリノベの味わいも、どっちも素敵だにゃ!島暮らしは冒険。後悔しないようにしっかり準備して選ぶにゃ!
まとめ|離島での新築は「予算」と「時間」の余裕が必要


今回は、離島で新築を建てる際に費用・工期が上振れしやすい理由と、進め方の注意点、リノベの選択肢を解説しました。
【POINT】離島建築のまとめ
- 費用:輸送費や出張費の影響で、本土より上振れしやすい
- 人材:島内業者は不足しており、本土からの派遣が一般的
- 工期:天候やフェリー事情により、工事遅延のリスクが高い
- 選択:コストと手間を抑えるなら「空き家リノベ」も検討する
新築にこだわるなら、自治体と施工実績のある業者に早めに相談し、輸送・宿泊・遅延の見込みを含めて資金計画を立てましょう。
予算や手間が厳しければ、空き家の活用や段階的な改修も現実的です。 焦らず、島の条件に合う住まい方を選んでください。



自分に合った方法で、素敵な島の拠点を作ってほしいにゃ。応援してるにゃ!








