はじめに|「家が見つからない」で移住を諦めないために

離島で家が見つからないのは、情報がネットに出ない「島特有の事情」があるからです。
大手サイトでは「0件」でも、諦める必要はありません。 現地には空き家が眠っており、探し方のルートを変えれば、見つかる可能性はグッと上がります。
この記事では、空き家バンク・公営住宅・口コミを軸に、離島の家探しの進め方を解説します。
【POINT】この記事の要点
- 現状:離島の物件はネットに出にくく、現地での動きが鍵になる
- 手段:「空き家バンク」「公営住宅」「口コミ」の3ルートがある
- 対策:条件と予算を整理し、複数の手段を組み合わせて探す

やあ、みんな!ココロ船長だにゃ。「家がない」んじゃなくて「ネットにない」だけだにゃ。このガイドで、隠れた物件への近道を見つけるにゃ!
家探しの準備|条件・予算・スケジュールの3点セット


物件探しの前に、「どんな暮らしをしたいか」を整理し、予算とスケジュールの現実ラインを押さえておきましょう。準備不足だと、見つかった家が暮らしに合わなかったり、修繕費込みで予算オーバーになったりします。



「海の見える家」だけで決めると、不便すぎて詰むにゃ。まずは生活に必要な条件を書き出すことから始めるにゃ。
必須条件の整理と「島仕様」の優先順位
まずは、自分にとって「絶対に譲れない条件」と「妥協できる条件」を明確にします。 都会の家探しとは違い、離島ではインフラ面が生活の質を大きく左右するため、優先順位の切り替えが必要です。
【CHECK】島暮らしの条件リスト
- トイレ:水洗(下水・浄化槽)か、汲み取りでも許容できるか
- 通信:光回線が来ているか(リモートワークなら必須)
- 駐車:敷地内に駐車スペースはあるか(道幅が狭い地域では軽が便利なことがある)
【POINT】妥協点の考え方
- 虫:苦手なら古民家よりも、公営住宅や築浅アパートを優先する
- 海:海沿いは塩害がひどいため、少し内陸の方が家は長持ちする
- 利便性:スーパーや病院までの距離は、地図だけでなく時間で確認する
【MEMO】離島のトイレ事情
- 汲み取り式:古い古民家では「ボットン便所」が現役のことが多い
- 簡易水洗:見た目は洋式だが、定期的な汲み取りが必要なタイプ
- 改修費用:水洗化(浄化槽設置)には100万円単位の費用がかかる
予算の全体像|家賃以外にかかる「見えないコスト」
島での家探しでは、物件そのものの価格以外に大きなコストがかかります。 「家賃が安いから」といって飛びつくと、総額で予算オーバーになりかねないため、見えないコストを計算に入れておきましょう。
【CHECK】初期費用の内訳
- 賃貸:敷金礼金、仲介手数料、前家賃
- 移動:島外からの引越し費用(コンテナ便など)、下見の旅費
- 滞在:家が決まるまでの宿代やレンタカー代
【ALERT】購入時の追加コスト
- 登記:所有権移転登記などの司法書士報酬(十数万円〜)
- 処分:前の住人の荷物(残置物)を処分する費用(数十万円〜)
- 修繕:本土より割高になるリフォーム費用(輸送費が上乗せされる)
家が決まる期間は?最短2週間〜1年の目安
離島の家探しは、今日問い合わせて明日内見、来週引越しというスピード感では進みません。 大家さんとの連絡に時間がかかったり、フェリー欠航で内見に行けなかったりと、想定外の「待ち時間」が発生します。
【POINT】スケジュールの目安
- 短期:公営住宅なら募集期間に合わせて数週間で決まることもある
- 長期:納得のいく古民家を探すなら、半年〜1年はかかると見る
- 余裕:退去時期や仕事の開始時期は、家が決まってから調整する
【CHECK】待ち時間の活用法
- 資金:今の仕事を続けながら、移住資金を少しでも貯める
- 資格:島で役立つ資格(免許、刈払機など)を取得しておく
- 情報:定期的に役場のサイトをチェックし、担当者と連絡を取る



島時間はゆっくり流れているにゃ。「家探しは長期戦」と割り切って、焦らずじっくり探すのが正解だにゃ。
離島の家探しはなぜ難しい?3つの「基本ルート」


なぜ離島の家はこれほどまでに見つけにくいのか、その根本的な理由を知っておく必要があります。 島には不動産屋が存在しないことが多く、物件の売買や賃貸は「知人の紹介」や「役場の斡旋」で決まることがほとんどだからです。



都会みたいにスマホで検索して即予約、とはいかないにゃ。まずは島特有の「3つの入り口」を知るにゃ。
ルート1:自治体が運営する「空き家バンク」
最も一般的で、移住者が最初にチェックすべきなのが、各自治体が運営する「空き家バンク」です。 これは、島にある空き家を役場が所有者から登録してもらい、移住希望者に紹介する制度です。
【POINT】空き家バンクの特徴
- 情報:写真や間取り図がネットで見られるため、イメージしやすい
- 補助:自治体によっては、改修費や家財処分費の補助制度が用意されている
- 競争:人気物件はすぐに埋まってしまうため、スピード勝負になる
【CHECK】活用するためのコツ
- 登録:利用者登録を済ませておかないと、詳細情報を教えてもらえない
- 連絡:気になる物件がなくても、担当者に希望条件を伝えておく
- 更新:新着情報は自治体のHPだけでなく、SNSなどもチェックする
ルート2:安定して住める「公営住宅(町営・村営)」
「いきなり古民家を買うのはハードルが高い」という人におすすめなのが、役場が管理する「公営住宅」です。 団地タイプから戸建てタイプまで様々ですが、最大の魅力は「家賃の安さ」と「建物状態が比較的安定している点」です。
【POINT】公営住宅のメリット
- 設備:水洗トイレや浴室が整っており、雨漏りの心配が少ない
- 費用:家賃が相場より安く、初期費用も抑えやすい
- 属性:子育て世帯向けの広い物件が用意されていることがある
【CHECK】入居の条件
- 所得:世帯収入が一定基準以下であること(所得制限)
- 保証人:連帯保証人(島内居住者が条件の場合も)が必要なことがある
- 時期:空きが出たタイミングで募集されるため、常にあるわけではない
【MEMO】募集情報の探し方
- 広報誌:自治体の広報誌やホームページの「新着情報」に出る
- 窓口:建設課や住宅課に電話し、空き予定がないか聞く
- 待機:空きが出たら連絡をもらえる「待機登録」ができるか確認する
ルート3:民間賃貸(アパート・一軒家)
もしあなたが単身者で、身軽に移住したいなら「民間の賃貸アパート」を探すのも一つの手です。 しかし、離島にはそもそもアパート自体が少なく、一般向けに募集が出ることは稀です。
【ALERT】民間賃貸の現状
- 物件数:圧倒的に数が少なく、あっても築年数が古いことが多い
- 借り上げ:看護師や教職員、工事関係者の寮として埋まっている
- 家賃:需給バランスの関係で、設備の割に家賃が高めなことがある
【CHECK】探し方の裏ワザ
- 寮付き:住み込みや寮完備の求人に応募し、住まいをセットで確保する
- 掲示板:スーパーや港の掲示板に「入居者募集」の張り紙がないか見る
- 聞き込み:現地のお店で「アパート空いてないかな?」と聞いてみる



「空き家バンク」と「公営住宅」が王道だにゃ。見つからなくても落ち込まず、ここからが本当の勝負だにゃ!
見つからない時の裏技|相談先と「紹介」のコツ


上記の3つのルートで全滅だった場合でも、諦めるのはまだ早いです。 情報のハブになっている場所へ行き、自分から動くことで道が開けることがあります。



ネットになくても諦めるのは早いにゃ。「待ち」ではなく「攻め」の姿勢で、隠れたお宝物件を探しに行くにゃ!
役場だけじゃない!情報が集まる「相談スポット」
役場の窓口以外にも、地域の人々が集まり、情報が自然と集まる場所はいくつもあります。 まずは以下のスポットを訪れ、顔なじみを作ることから始めましょう。
【POINT】情報が集まる場所リスト
- 公的窓口:商工会、社会福祉協議会、観光協会
- 業界団体:漁協(漁師などの顔役)、農協(地主などの顔役)
- 移住拠点:移住者が経営するカフェ、ゲストハウス、地元の商店
【CHECK】訪問時のポイント
- タイミング:忙しい時間帯を避けて、世間話ができる時に行く
- 頻度:何度か通って顔を覚えてもらってから本題(家探し)を切り出す
- 話題:地元の行事や生活ルールの話題から入る
「この人なら安心」と思わせる自己紹介のコツ
相談に行く際は、「ただ家を探している」と言うだけでは不十分です。 「この人なら貸しても大丈夫」という安心感を与えるために、具体的なプロフィールを開示しましょう。
【CHECK】伝えるべきプロフィール
- 仕事:島でどんな仕事をする予定か(家賃の支払い能力の証明)
- 家族:単身か家族連れか、子供は何歳か(地域の構成員として)
- 意欲:草刈りや行事に参加する意思があるか(協調性の証明)
【MEMO】大家さんの心理
- 滞納:家賃を払わず、夜逃げされることを一番恐れている
- トラブル:ゴミ出しや騒音で、近隣住民と揉めるのを嫌がる
- 早期退去:せっかく片付けて貸したのに、すぐに出て行かれると困る



大家さんは「滞納」と「トラブル」が一番怖いにゃ。「村に馴染める」と思わせる、笑顔と挨拶が最強の武器だにゃ!
内見で差がつく!プロ直伝「物件チェックリスト」


気になる物件が見つかったら、必ず現地へ足を運んで「内見」を行いますが、ここで見るべきポイントは部屋の広さだけではありません。 写真では絶対にわからない、島の生活環境ならではのチェックポイントがあります。



「わぁ、広い!」なんて喜んでる場合じゃないにゃ。ビー玉と懐中電灯を持って、探偵気分で裏側までチェックするにゃ!
建物のチェック必須項目(雨漏り・シロアリ・傾き)
古い物件が多い離島では、建物の健康状態を厳しくチェックする必要があります。 特に構造に関わる欠陥は、修繕費が数百万円単位で変わるため見逃せません。
【CHECK】建物チェックリスト
- 雨漏り:天井にシミがないか、壁紙が剥がれていないか
- シロアリ:床がフカフカしないか、柱に食われた跡がないか
- 傾き:ビー玉を置いて転がらないか、建具(ドア)の開閉はスムーズか
【ALERT】生活設備の確認
- 窓:サッシの建て付けは悪くないか(隙間風の原因)
- 湿気:押し入れや床下にカビの臭いがこもっていないか
- トイレ:水洗か汲み取りか(改修が必要な場合の費用見積もり)
インフラ確認(水圧・電波・塩害)
建物だけでなく、ライフラインの確認も必須です。 水圧や電波状況は、実際に現地に行かないと分からない重要項目です。
【CHECK】インフラチェックリスト
- 水圧:シャワーや蛇口の水圧は弱くないか
- 電波:携帯の電波は室内(特に奥の部屋)まで入るか
- 道幅:家の前の道に車が入るか(引越しや買い物の便に影響)
【ALERT】塩害の影響
- サッシ:窓枠や網戸が錆びて動かなくなっていないか
- 給湯器:外にある給湯器や室外機がボロボロになっていないか
- 車:海沿いの場合、車が数年で錆びる覚悟が必要になる
立地と災害リスク|オーシャンビューの代償
「オーシャンビュー」は魅力的ですが、台風の暴風や塩害の影響を受けやすい点も踏まえて場所を選びましょう。浸水・土砂などのリスクは「ハザードマップポータルサイト(重ねるハザードマップ)」でまとめて確認できます。
【CHECK】災害リスクの確認
- ハザードマップ:津波の浸水想定区域や、土砂崩れの危険区域ではないか
- 風当たり:台風の風を遮る防風林や石垣があるか
- 避難所:万が一の時に逃げる場所が近くにあるか
【POINT】海沿いのリスク
- 塩害:洗濯物が干せない、家電が壊れやすい
- 湿気:海風による湿気で、カビが生えやすい
- 音:気になる人は睡眠に影響することがある



「水圧」と「電波」は盲点になりやすいにゃ。綺麗な海の裏側には、「塩害」という天敵がいることも忘れるなにゃ。
ネットに出ない家を探す!最強のアナログ手法「口コミ」


上記ルートや内見で良い物件に出会えなくても、絶望する必要はありません。 むしろ、離島の良質な物件の多くは、ネットや役場を通さない「水面下」で取引されています。



島の家は「人間関係」の中で動いているにゃ。コネなしから信頼を勝ち取る、その極意を教えるにゃ。
足で稼ぐ「現地での聞き込み」戦略
島の家主さんは、「どこの誰かわからない人」には警戒しやすい傾向があります。 逆に言えば、「信頼できる人の紹介」であれば、驚くほど良い条件で空き家を貸してくれることがあります。
【CHECK】聞き込みのステップ
- 通う:ゲストハウスや居酒屋に通い、顔なじみを作る
- 話す:雑談の中で「家を探している」と熱意を伝える
- 待つ:すぐに結果を求めず、相手からの情報を待つ姿勢を見せる
【POINT】アナログ戦略の強み
- 情報の質:「あそこのお婆ちゃんが施設に入った」などの生情報が入る
- 条件:市場価格より安く借りられたり、家具付きで譲ってもらえたりする
- 信頼:紹介者がいることで、大家さんの警戒心が解けやすい
失敗を防ぐ「お試し移住」の活用
いきなり完全移住を目指して家を探すと、焦りから判断を誤ることがあります。 まずは「お試し移住」を利用し、住民として生活しながら家を探すのが賢い方法です。
【CHECK】お試し移住のメリット
- 体験:実際の島の暮らしや不便さを肌で感じられる
- 信用:観光客ではなく「未来の隣人」として見てもらえる
- 人脈:滞在中にできた繋がりが、家探しに直結することが多い
【POINT】滞在中にやるべきこと
- 生活:スーパーの品揃えや、夜道の暗さを確認する
- 交流:地域のイベントや、人が集まる店に顔を出す
- 探索:ネットに出ない「空き家」がないか、自分の足で歩いて探す
【MEMO】体験住宅の探し方
- 検索:「〇〇島 お試し移住」「移住体験住宅」で検索する
- 要件:面接や活動報告が必要な場合もあるので要項を確認する
- 期間:1週間〜数ヶ月まで、自治体によって利用期間が異なる



「急がば回れ」で、お試し移住が一番の近道だにゃ。実際に住んで顔を売れば、良い家に出会える確率は上がるにゃ。
古民家を買う前に!お金と法律の「リアル」


運良く「売ってもいいよ」という古民家に出会えたとしても、すぐに契約してはいけません。 都会の中古住宅購入とは全く違う、離島ならではの「コスト」と「リスク」が潜んでいるからです。



「格安」に飛びつくと、後で高額請求が来て泣くにゃ。修繕費や法律の問題がないか、冷静に見極めるにゃ。
タダより高い?「0円物件」の裏側とリスク
「タダであげるから住んでほしい」という話は実際にありますが、そこには必ず理由があります。 タダでもらった家でも、結果としてお金が必要になるケースが大半です。
【ALERT】0円物件のリスク
- 税金:条件次第で税負担が出る場合がある
- 処分費:家の中に残された大量の家財道具を処分する費用がかかる
- 解体:建物の状態によっては、解体費が数百万円規模になることもある
【CHECK】確認すべきこと
- 理由:なぜタダで手放すのか、その理由を正直に聞く
- 条件:残置物の処分や、登記費用は誰が負担するか
- 状態:リフォームで住めるレベルか、プロに見てもらう
安く買っても高くつく?「リノベーション費用」の現実
離島でのリフォームは、本土よりも費用が高くなる傾向があります。 「DIYで直せば安上がり」と思うかもしれませんが、プロに頼むべき部分も多く、予想外の出費になります。
【POINT】費用が高くなる理由
- 人手不足:島内に職人さんが少なく、手配に時間がかかる
- 輸送費:資材を船で運ぶため、材料費に送料が上乗せされる
- 出張費:島外から職人を呼ぶ場合、交通費や宿泊費が必要になる
【CHECK】DIYの限界
- 屋根・外壁:高所作業は危険で、雨漏り防止の技術も必要
- 水回り:専門的な知識と資格が必要になるケースが多い
- 電気・ガス:資格がないと作業できない(違法になる)
契約トラブルを防ぐ「権利関係(登記・境界)」
離島の不動産で最も恐ろしいのが、「境界不明」や「未登記」といった権利のトラブルです。 口約束だけで売買を進めると、後で取り返しのつかないことになります。
【ALERT】よくあるトラブル
- 境界:隣人との境界線が曖昧で、後から揉める
- 登記:所有者が明治時代の人のままで、売買契約ができない
- 農地:畑・田は住宅利用に手続きが必要な場合がある
- 出典:農地転用許可制度について:農林水産省
【CHECK】契約前の対策
- 登記簿:必ず法務局で登記簿を取得し、所有者と地目を確認する
- 専門家:司法書士や土地家屋調査士に相談し、リスクを洗い出す
- 書面:口約束ではなく、必ず契約書を作成して署名捺印する
リスク回避に「専門家(司法書士・建築士)」を頼る
権利関係や建物の状態を、素人判断で進めるのは危険すぎます。 初期費用はかかりますが、後から数百万円のトラブルになることを考えれば、安い保険料です。
【CHECK】頼れる専門家
- 司法書士:登記の手続きや権利関係の調査を行ってくれる
- 建築士:建物の耐久性やリフォームの可能性を診断してくれる
- 工務店:具体的な修繕費用の見積もりを出してくれる
【POINT】依頼するメリット
- 回避:契約無効や、住めない土地を買うリスクを回避できる
- 予算:リフォーム総額が明確になり、資金計画が立てやすくなる
- 交渉:第三者の視点が入ることで、売主との交渉がスムーズになる
税金と保険|固定資産税・火災保険(風災・水災)の考え方
家を購入すると、毎年かかるランニングコストも計算に入れておく必要があります。 特に保険は、島暮らしのリスクヘッジとして重要です。
【CHECK】税金と保険のポイント
- 固定資産税:建物は安くても、土地が広いとそれなりの金額になる
- 火災保険:台風被害(風災・水災)の補償を手厚くする必要がある
- 地震保険:火災保険とセットで加入し、万が一に備える
【ALERT】保険料が高くなる要因
- 構造:古民家(木造)は、コンクリート住宅より保険料が高い
- エリア:台風の常襲地域やハザードマップ内はリスク区分が高い
- 補償:水災補償を付けると、保険料が跳ね上がることがある



ボロいのが味でも、住めないレベルは困るにゃ。契約前にお金の計算をしっかりして、損しないようにするにゃ!
賃貸契約の注意点|島特有の「口約束」トラブル回避


家を買う場合だけでなく、借りる場合にも島ならではの注意点があります。 都会の賃貸ルールが通用しない「曖昧さ」が、後々のトラブルの火種になることがあるのです。



契約書がないことも多いけど、口約束は危険だにゃ。後で揉めないよう、簡単な書面で自衛するにゃ。
「言った言わない」を防ぐ!契約の書面化
個人間の賃貸では、契約書を作らずに口約束だけで貸し借りが行われることが珍しくありません。 しかし、言った言わないのトラブルを避けるためにも、簡単なもので良いので書面に残しましょう。
【CHECK】書面に残すべき項目
- 家賃:金額と支払い方法、支払い期日
- 期間:いつからいつまで貸すのか(更新の有無)
- 退去:退去時の条件(原状回復の範囲など)
【POINT】書面の作り方
- 雛形:ネット上の「賃貸借契約書」の雛形を利用する
- 署名:お互いに内容を確認し、署名・捺印をして1部ずつ保管する
- 仲介:不安なら、行政書士などに作成を依頼するのも手
揉めがちな「修繕負担」と「原状回復」の線引き
特に揉めやすいのが、「設備が壊れたら誰が直すか」という点です。 格安で借りている離島の古民家では「借主が直して使う」というDIY型賃貸(現状有姿)も多くあります。
【MEMO】現状有姿とは
- 定義:設備の不具合も含めて“現状のまま借りる”契約条件
- メリット:家賃が格安に設定されることが多い
- デメリット:雨漏りや給湯器が壊れても、自費で直す必要がある
【CHECK】確認すべき修繕ルール
- 負担区分:主要構造部(屋根・柱)は大家、設備は借主など線を引く
- DIY:壁紙の張り替えや棚の設置など、改装は自由にできるか
- 退去時:改装した部分は、元に戻す必要があるか(原状回復)



「安く貸すから修理はお前がやれ」が島の本音だにゃ。後出しで損しないよう、最初にルールを決めるにゃ。
住んでから困らないために!集落のルールと付き合い方


家が決まれば終わりではありません。そこには、その集落ごとの「鉄の掟」とも呼べるルールが存在します。 これを無視すると、どれだけ良い家に住んでいても、島での生活は立ち行かなくなります。



家は気に入っても、集落に馴染めず去る人もいるにゃ。郷に入っては郷に従え、コミュニティは運命共同体だにゃ。
参加必須の行事(草刈り・清掃・祭り)
離島の集落では、道路の草刈りや海岸清掃、神社の掃除などが住民総出で行われます。 これはボランティアというより、生活環境を守るための“義務に近い扱い”になる地域も多いです。
【ALERT】不参加のリスク
- 協力金:不参加が続くと、協力金(出不足金)を求められる場合があります。
- 孤立:「協力しない人」というレッテルを貼られ、地域で浮いてしまう
- ゴミ:ルール違反が続くと注意や当番扱いになることがあるため、最初に“集落の決まり”を確認する。
【CHECK】確認すべき行事
- 頻度:草刈りや清掃活動は、年に何回くらいあるか
- 祭り:祭りの準備や当日の手伝いはどの程度必要か
- 役員:班長や役員の当番は、いつ回ってくるか
近所付き合いとプライバシー
都会のような「隣に誰が住んでいるか知らない」という生活は不可能です。 温かさがある反面、プライバシーがないと感じることもあります。
【POINT】島付き合いのコツ
- 挨拶:すれ違う人には必ず自分から挨拶する
- お返し:野菜をもらったら、缶コーヒーやお菓子などでお返しする
- 距離感:噂話はすぐに広まるため、プライベートな話は慎重にする
【ALERT】嫌われるNG行動
- 無視:挨拶をしない、または会釈だけで済ませる
- 拒否:お裾分けや、飲み会の誘いを頑なに断り続ける
- 批判:島の習慣ややり方を否定し、都会の理屈を押し付ける
【MEMO】結(ゆい)の精神
- 助け合い:農作業や冠婚葬祭を共同で行う相互扶助の仕組み
- セーフティネット:災害時や病気の時に、お互いを守り合う機能
- 参加:面倒でも参加することで、集落の一員として認められる



面倒でも「結(ゆい)」の精神は命綱だにゃ。仲間に入れてもらう気持ちで、笑顔で参加するにゃ。
家が決まったら|引越し・補助金・ネットの準備


物件契約の目処が立ったら、そこから島での生活を始めるための「準備」が始まります。 ここを見落とすと、初期費用が跳ね上がったり、リモートワークができないなどのトラブルに見舞われます。



契約しても油断は禁物だにゃ!荷物運びやネット回線、住む前の最終チェックを忘れるなにゃ。
最大100万円?「移住支援金・補助金」の活用
国や自治体は、離島への移住者を増やすために手厚い支援金を用意しています。 知っている人だけが得をする制度がたくさんあるため、必ずチェックしましょう。
【CHECK】主な補助金制度
- 移住支援金:要件を満たすと最大100万円(単身は最大60万円)+子育て加算あり
- 改修補助金:空き家のリフォーム費用の一部(数十万円〜)を補助
- 家賃補助:賃貸住宅の家賃の一部を、一定期間補助してくれる
- 出典:起業支援金・移住支援金(内閣官房・内閣府 地方創生)
【ALERT】申請のタイミング
- 転入前:移住支援金などは、住民票を移す前に予備申請が必要な場合がある
- 着工前:改修補助金は、工事の契約や着工前に申請しないと対象外になる
- 注意:引越しや工事が終わった後(事後)の申請は、原則として認められない
離島への引越しは特殊!費用を抑える手順
離島への引越しは、海上輸送(貨物・車両航送など)が絡む分、費用が高くなりやすいです。 大手引越し業者が対応していないエリアも多く、工夫が必要です。
【POINT】費用を抑えるコツ
- コンテナ便:JR貨物のコンテナ便を利用し、港止めにする
- ゆうパック:ダンボールに入る荷物は、ゆうパックで個別に送る
- 処分:大型家具や家電は持っていかず、現地で調達するかリサイクルする
【CHECK】車の輸送
- フェリー:事前に予約が必要。無人航送(車だけ送る)の方が安い場合もある
- 手続き:ナンバープレートの変更など、島での手続きを確認する
ネット環境は大丈夫?光回線のエリア確認
現代の島暮らしにおいて、インターネット環境は電気や水道と同じライフラインです。 特にリモートワークをする場合、回線速度は死活問題です。
【CHECK】ネット環境の確認
- 光回線:その家まで光ファイバーが来ているか(エリア内か)
- 工事:開通工事に数週間〜数ヶ月待たされることもある
- 代替案:光が難しい場合は、モバイル回線やStarlinkを検討する
【ALERT】よくある落とし穴
- ADSL:サービス終了が進んでいるため、新規契約はできない
- 速度:「光回線対応」でも、VDSL方式などで速度が遅いことがある
- 期間:工事が混み合い、引越し当日にネットが使えないことがある



補助金は申請のタイミングが命だにゃ!使える制度はフル活用して、賢く新生活を始めるにゃ。
まとめ|焦らず、複数の手段を組み合わせて運命の家を探そう


今回は、離島の家探しを「空き家バンク・公営住宅・口コミ」の3ルートで進める方法を解説しました。
離島は情報の出方が独特なので、条件整理と複線化が成功の近道です。
【POINT】家探しのステップ
- 準備:「条件」「予算」「スケジュール」を整理して長期戦に備える
- 情報:「空き家バンク」と「公営住宅」で情報を集めつつ、相場を知る
- 行動:「お試し移住」などを使い、現地に足を運んで人脈を作る
- 契約:契約前に「修繕費」と「権利関係」を確認し、専門家を頼る
一つの方法に固執せず、これらの手段を柔軟に組み合わせることが成功の鍵です。
この記事で紹介した詳細記事も参考にしながら、あなたが心から「ただいま」と言える、最高の拠点を見つけてください。



家探しはご縁とタイミングだにゃ。諦めずにアンテナを張り続けて、最高の古民家を見つけるにゃ〜!








