はじめに|絶海の孤島「青ヶ島」のリアルな数字

青ヶ島は「日本一人口が少ない村」として知られる、東京都の有人離島です。
ただ“秘境”と感じる理由は、景色のすごさだけではなく、人口・交通・住所・自治体運営をめぐる数字にあります。
この記事では、青ヶ島を「人口・就航率・住所・行政コスト」の4つの数字で解説します。
【POINT】この記事の要点
- 人口:わずか161人。小さな自治体が回る理由を数字で見る
- アクセス:就航率は5ヶ年平均で約6割(62.1%)。欠航前提で計画が必要
- 住所:全島民が「無番地」。宛名の書き方にも特徴あり
- コスト:1人あたり約571万円(概算)。インフラ維持のための行政予算

やあ、みんな!ココロ船長だにゃ。 人口161人は、飛行機1機分と同じくらいだにゃ。数字で島の秘密に迫るにゃ!
本記事は2026年1月時点で確認できる公表情報を基に作成しています。就航率(5ヶ年平均62.1%)は東京都港湾局資料、人口(R6.10.1現在161人)と一般会計決算(歳出9億1,942万1千円)は青ヶ島村の公表資料を参照し、1人あたり行政コスト(約571万円)は「歳出÷人口」で算出した概算です。
【人口推移】なぜ161人しかいないのか?


青ヶ島村の公式発表(令和6年10月1日時点)によると、島の総人口は161人です。青ヶ島村の公式サイトでも「日本一人口が少ない村」として紹介されています。



日本一人が少ない村だけど、ただの限界集落とはちょっと違うみたいだにゃ。その内訳を詳しくチェックしてみるにゃ!
日本最少「161人」の基礎データ
青ヶ島の人口規模は極めて小さく、ひとつの集落がそのまま「村」として機能しています。数字だけを見れば過疎ですが、統計上は独立した自治体としてカウントされます。
【POINT】人口データの詳細
- 総人口:161人(令和6年10月1日時点の公式発表)
- 順位:日本の市町村の中で、人口規模が最小クラス
- 密度:限られた居住エリアに人が集まって暮らしている
- 出典:青ヶ島について | 青ヶ島村ホームページ
【MEMO】自治体の規模感
- 比較対象:大型の旅客機(ボーイング737など)の定員とほぼ同じです
- 村の構成:人口が少ないため、村民全員が顔見知りという環境です
- 教育機関:小中学校は存在し、子供たちの声も聞こえます
人口規模の全体像や、他の島の順位について知りたい方は、以下のランキング記事も参考にしてください。


産業構造と「働き盛り」の役割
人口が少ないからといって、高齢者ばかりの限界集落というわけではありません。行政やインフラを維持するため、「働き盛りの世代(生産年齢人口)」が一定の割合を占めています。
【CHECK】島を支える職業の内訳
- 公務員:村役場職員、小中学校の教職員など
- 医療・福祉:診療所スタッフや福祉協議会の職員
- インフラ:道路や発電所を守る建設業・技術職の従事者
【POINT】なぜ現役世代が必要か
- 環境維持:断崖絶壁に囲まれた島で、道路や港を直すマンパワーが必須
- 災害対応:台風などの災害時に、自力で復旧できる体制が必要
- 行政機能:役場や学校など、最低限の公共サービスを動かすため



人口が少ないからこそ、一人ひとりの役割がとっても大きいんだにゃ。次は、この島に行くのがどれだけ大変かを見ていくにゃ!
【アクセス】就航率62.1%が示す「物理的な壁」


青ヶ島が「日本一の秘境」と呼ばれる最大の理由は、アクセスの難しさにあります。“行きづらさ”は、就航率という数字に表れます。



行きたくても行けない、帰りたくても帰れないのが青ヶ島だにゃ。旅行計画を立てる前に、この厳しい確率を知っておくにゃ!
青ヶ島航路(貨客船)の就航率
東京都港湾局の資料では、青ヶ島航路の就航率(5ヶ年平均)は62.1%と示されています。つまり、長期平均では欠航が約4割発生する計算になり、予定が崩れやすい航路です。
※就航率は、予定された便のうち実際に運航した便の割合です。
【ALERT】船旅の厳しい現実
- 欠航リスク:海況・風などの影響を受けやすく、欠航となる場合があります
- 長期孤立:欠航が続く場合があるため、滞在日数と帰路の余裕は大きめに見ておく
- 予定崩壊:観光で訪れる際は、帰れなくなるリスクを常に考慮が必要
- 出典:第2章 伊豆諸島の現状 – 東京都港湾局(PDF)
【MEMO】季節による変動
- 冬季:季節や気象で運航状況が変わります。来島前は最新の運航情報を確認しましょう
- 物資:欠航が続くと入荷が遅れやすく、生活物資に影響が出る場合があります
- 条件:港が断崖絶壁の下にあるため、波の影響をダイレクトに受けます
定員9名の「空のプラチナチケット」
船が難しい日は、八丈島と青ヶ島を結ぶヘリコプター「東京愛らんどシャトル」が選択肢になります。ただし旅客定員は9名で、席数が限られます。
【POINT】ヘリコプターの仕様
- 定員:乗客9名
- 便数:時期や条件で変動するため、計画時点で最新情報の確認が前提
- 競争率:村民、工事関係者、公務員、観光客で9席を取り合う
【ALERT】予約の難易度
- 受付開始:公式案内で「搭乗日1ヶ月前9:00〜」の受付が示されています
- 混雑:受付開始直後はつながりにくい旨の公式案内もあります
- 優先順位:急患搬送などで使われる場合、一般客は乗れないこともあります
- 出典:東京愛らんどシャトル -予約・空席照会・運航情報-



船もヘリも運次第なんて、まさに選ばれし者しか行けない島だにゃ。無事に上陸できたら、それだけで奇跡かもしれないにゃ!
【住所】全島民が同じ?「無番地」の郵便事情


青ヶ島には、日本の他の地域では当たり前の「番地」という数字が存在しません。郵便番号検索をかけると、驚きの結果が表示されます。



住所がみんな一緒なんて、迷子になりそうだにゃ。 どうやって手紙が届くのか、その秘密を見てみるにゃ!
全員同じ「無番地」の不思議
日本郵政のデータによると、青ヶ島の住所表記は「〒100-1701 東京都青ヶ島村無番地」のひとつだけです。島内のどこに住んでいても、全員が同じ住所を使っています。
【POINT】住所の表記ルール
- 郵便番号:〒100-1701(島全体で1つ)
- 住所:東京都青ヶ島村無番地(むばんち)
- 番地:個別の地番や号数は、郵便の宛名としては使われない
- 出典:東京都 青ヶ島村の郵便番号 – 日本郵便
【MEMO】無番地の背景
- 土地の歴史:慣習などの背景があり、住所は「無番地」として扱われています
- 必要性:人口が少ないため、細かい番地がなくても支障がなかったと言えます
- 行政手続き:住民票などでも「無番地」として処理されます
顔の見える配送システム
日本郵政の施設情報でも、青ヶ島の住所は「東京都青ヶ島村無番地」として表示されます。宛名は基本として「氏名+東京都青ヶ島村無番地(必要なら施設名・屋号)」の形にします。
【CHECK】郵便が届く仕組み
- 宛名:氏名+「東京都青ヶ島村無番地」
- 追記:宿・勤務先に送る場合は、施設名(屋号・部屋名など分かる情報)を追記
- 確実性:無番地のため、施設名などの識別情報を足すほど届きやすくなります
【MEMO】島独自のルール
- 補足:無番地のため、宛名は識別情報(施設名等)を足すほど安心
- 引継ぎ:地域の慣習として、人が場所を把握する運用が続いています



配達員さんの記憶力が、島の物流を支えているんだにゃ。都会では考えられない、温かい繋がりを感じるにゃ!
【行政コスト】村民1人あたり「約571万円(概算)」の予算規模


最後に、生活と行政を支える予算規模を数字で確認します。小さな人口でも、行政サービス維持のため一定の歳出規模が必要です。



1人あたり571万円とは、すごい金額だにゃ。でもこれは「無駄」とは言い切れない背景があるんだにゃ!
1人あたり約571万円の算出根拠
青ヶ島村の一般会計決算(公開資料)などをもとに概算すると、村の歳出総額は約9億1,942万円です。この金額を人口161人で割ると、驚きの数字が算出されます。
※この数字は「住民への給付」ではなく、インフラや公共サービスの維持費を含む歳出全体の概算です。
【POINT】コストの計算式(概算)
- 歳出総額:919,421,000円(約9.2億円)
- 人口:161人
- 1人あたり:約5,710,689円(約571万円)
- 出典:広報 – 青ヶ島 2025年 10月号PDF
【MEMO】よくある誤解と実態
- 負担:村民が571万円を支払うわけではありません(個人の税負担ではない)
- 財源:費用の大半は、国(地方交付税)や東京都からの支出金で賄われます
- 意味:あくまで「村の機能を維持するために、これだけのコストがかかっている」という指標です
インフラを維持する「守りのコスト」
この数字は「歳出÷人口」で見た1人あたりの概算で、村民個人に現金が配られるという意味ではありません。絶海の孤島でインフラを維持するには、固定費が必要になります。
【CHECK】コストがかかる理由
- インフラ維持:発電所、港湾、道路の整備費が割高になる
- 輸送費:資材や燃料をすべて船で運ぶため、コストが跳ね上がる
- 公的サービス:学校や診療所など、最低限の生活基盤を維持する必要がある
【POINT】予算が持つ意味
- 生活基盤:水・電気・物流といったライフラインの確保
- 安全確保:災害対策や急患搬送など、島民の命を守るための備え
- 居住継続:人が住み続ける環境を作るための投資



島の人たちが暮らし続けることが、そのまま日本の海を守ることになるんだにゃ。感謝の気持ちを持って応援したいにゃ!
まとめ|数字が語る「限られた161人」の暮らし


今回は、日本一人口が少ない村「青ヶ島」を、4つの数字から解説しました。
【POINT】記事の要点まとめ
- 人口:161人。高齢者だけでなく、インフラを支える現役世代が島を動かしている
- アクセス:就航率は5年平均62.1%。季節や海況で欠航が続く場合があり、ヘリも席数が限られる
- 住所:全島民が「無番地」。宛名は氏名+無番地が基本で、必要に応じて施設名を追記
- 行政コスト:1人あたり約571万円(概算)。これはインフラを維持するための守りのコスト
青ヶ島は単に「人が少ない村」ではなく、厳しい自然と不便なアクセスを受け入れ、この地を守り続ける「限られた161人」が暮らす場所です。
もし興味を持ったなら、綿密な計画を立てて、この奇跡の島を目指してみてください。 統計だけでは測れない島の魅力は、現地でこそ実感できます。



不便さを乗り越えて暮らす人たちが、日本の領土を守っているんだにゃ。数字の裏にある大切な価値を知って、冒険の準備をするにゃ!





