はじめに|青の世界へ飛び込む、極上の島時間

「水族館の中に入ってみたい」 そんな夢を叶えてくれるのが、離島の海です。
圧倒的な透明度と、悠々と泳ぐウミガメたち。 海を渡れば、日常を忘れる感動の水中世界が待っています。
この記事では、日本全国の離島から厳選した「ダイビング・シュノーケリングにおすすめの離島12選」を紹介します。
【POINT】エリア別・海の特徴
- 沖縄: 世界屈指のサンゴ礁と、マンタやハンマーヘッドに会える楽園。
- 九州・四国: 1,000種以上の魚が集まる「マクロの聖地」や世界遺産の海。
- 関東: 黒潮の恩恵を受けた「魚影の濃さ」と、深い青(ボニンブルー)。

やあ、ココロ船長だにゃ!島の海は透明すぎて、船が空に浮いているように見えることもあるにゃ。お魚さんと一緒に泳ぐのは最高だにゃ〜!
【沖縄】世界屈指のダイビング天国


沖縄の離島は、世界中のダイバーが憧れる「ダイビング天国」です。 初心者向けの癒やしポイントから、上級者を唸らせるドリフトポイントまで、全てが揃っています。



沖縄の海はカラフルで賑やかだにゃ!サンゴのお花畑に、色とりどりの熱帯魚が舞っているにゃ。
1. 宮古島(沖縄県)
隆起サンゴ礁でできた宮古島は、海の中に洞窟やアーチが点在する「地形ダイビング」の聖地です。 「魔王の宮殿」や「通り池」など、光と影が織りなす幻想的な景色は、一度見たら忘れられません。
【POINT】宮古島の魅力
- 地形: 自然が作った海底の洞窟やアーチに、光が差し込む光景が神々しい。
- 宮古ブルー: 島に川がないため土砂が流れ込まず、透明度が抜群に高い。
- 橋: 伊良部大橋などを渡り、車でポイント近くまで行ける利便性。
2. 石垣島(沖縄県)
世界有数のマンタ遭遇率を誇る「マンタスクランブル」や「マンタシティ」がある島です。 マンタが根(岩場)の上でクリーニングを受ける様子を、じっくり観察できます。
【CHECK】石垣島の特徴
- マンタ: 乱舞するマンタに高確率で会える(ベストシーズンは夏〜秋)。
- サンゴ: 米原ビーチなど、シュノーケリングでも美しいサンゴが見られる。
- アクセス: 空港があり、直行便も多く行きやすい。
3. 慶良間諸島(座間味・渡嘉敷)(沖縄県)
那覇からボートで約1時間。「ケラマブルー」と称される世界屈指の透明度を誇る国立公園エリアです。 座間味島や渡嘉敷島が拠点で、ウミガメの産卵地としても知られています。シュノーケリングでも高い確率でウミガメと一緒に泳ぐことができます。
【POINT】ケラマブルーの凄さ
- 透明度: コンディションが良い日は50m先まで見えることも。
- 生物: ウミガメ、サンゴ、デバスズメダイの群れなど癒やしの光景。
- 多様性: 100以上のポイントがあり、飽きることがない。
4. 久米島(沖縄県)
沖縄本島の西に位置し、多様な地形と大物が魅力の島です。 巨大な岩がそびえ立つ「トンバラ」などのダイナミックなポイントや、マンタステーションもあり、中級者以上のワイド派も満足できる海です。
【CHECK】見どころ
- はての浜: 東洋一とも言われる砂浜だけの島で、シュノーケリングが可能。
- 魚影: ギンガメアジのトルネードや、イソマグロなどの回遊魚も狙える。
- 地形: ドロップオフ(断崖)やケーブ(洞窟)などバリエーションが豊富。
5. 与那国島(沖縄県)
日本最西端の島であり、上級ダイバー憧れの「最終目的地」のひとつです。 冬場に見られる「ハンマーヘッドシャークの大群」と、ミステリアスな「海底遺跡」は、ここでしか味わえない興奮を与えてくれます。
【POINT】与那国の魅力
- ハンマーヘッド: 100匹以上の群れ「ハンマーリバー」に遭遇するチャンスがある。
- 海底遺跡: 自然地形か人工物か、謎に包まれた巨石群を潜って探検できる。
- 上級者向け: 潮の流れが速いドリフトダイビングがメイン。
【ALERT】シーズンとスキル
- ハンマーヘッドのシーズンは冬(12月〜3月頃)。
- 流れが速いため、ある程度の経験本数とスキルが必要です。



洞窟に差し込む光のカーテンは、本当に綺麗だにゃ。まるで海の中の教会みたいで、心が洗われるにゃ。
【九州・四国】独自の生態系とマクロの聖地


鹿児島県の離島エリアや、四国の端にある島には、マクロ派(小さな生物好き)や生態観察好きを唸らせる、濃密な海が広がっています。



ここはお魚の種類がすごいにゃ!図鑑でしか見たことない珍しい生き物に会える、マニアックな海だにゃ。
6. 奄美大島(鹿児島県)
「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる豊かな自然が残る島です。 北部と南部で海の特徴が異なり、ウミガメ、コブシメ(巨大なイカ)、そして春〜初夏にはアマミホシゾラフグが作る「ミステリーサークル」が見られます。
【POINT】奄美の海
- ミステリーサークル: 現在のところ、世界でもここでしか確認されていないフグが作る幾何学模様。
- 内湾: 波が穏やかなポイントが多く、初心者やマクロ撮影もじっくり楽しめる。
- 北部: ダイナミックな地形でウミガメ遭遇率が高い。
7. 与論島(鹿児島県)
奄美群島の最南端、沖縄本島のすぐ近くにある島です。 白砂が輝く「ヨロンブルー」の海中には、古代遺跡のような「海中宮殿」があり、フォトジェニックな撮影スポットとして人気です。
【CHECK】フォトスポット
- 海中宮殿: 本殿と柱があり、ハート型の穴が開いた天井から光が降り注ぐ。
- 沈船: 「あまみ」という巡視船が沈んでおり、魚たちの住処になっている。
【MEMO】絶景も楽しむ
海の中だけでなく、陸上も「百合ヶ浜」など息を呑むような絶景スポットが満載です。
8. 屋久島(鹿児島県)
山や森のイメージが強い屋久島ですが、海の中も驚くほど豊かです。 黒潮の分岐点にあり、魚影の濃さは抜群。ゼロ戦のプロペラが残るポイントや、白い砂地が広がる癒やしのポイントなどがあります。
【POINT】屋久島の海
- 魚影: 日本一魚種が多いとも言われる豊かな海。
- ウミガメ: 日本有数の産卵地であり、遭遇率も高い。
- 複合: 午前はダイビング、午後はトレッキングといった楽しみ方が可能。
9. 柏島(高知県)
高知県の端にあり、橋で繋がっていますが、ダイバーにとってはまさに「離島」のような聖地です。 黒潮と豊後水道が交わる場所に位置し、日本で見られる魚種の約3分の1に当たる1,000種以上が生息すると言われています。
【CHECK】柏島の特徴
- マクロの聖地: 珍しいハゼやエビ・カニの宝庫で、カメラ派ダイバーに大人気。
- 柏島ブルー: 透明度が高く、船が宙に浮いて見える写真が撮れるスポットとしても有名。
- アクセス: 車で行ける離島として、四国観光と組み合わせやすい。



柏島は小さな生き物の楽園だにゃ。カメラを持って潜れば、時間が経つのを忘れちゃうにゃ〜。
【関東】都心から行ける濃い魚影


東京の竹芝桟橋から船で行ける島々は、黒潮の恩恵を受けた魚影の濃さが自慢です。 世界自然遺産の海や、ハンマーヘッドシャークの群れなど、ワイルドな海が待っています。



東京の海だと思って侮っちゃダメだにゃ!真っ青な海に、巨大な魚やウミガメがいっぱいいるんだにゃ。
10. 小笠原諸島(東京都)
都心から船で24時間。世界自然遺産に登録された、東洋のガラパゴスです。 独自の進化を遂げた生態系と、深く濃い青色「ボニンブルー」の海は圧巻。イソマグロ、シロワニ(サメ)、イルカ、クジラなど大物パラダイスです。
【POINT】ボニンブルーの世界
- 濃い青: 他のエリアにはない、吸い込まれるような深い紺碧色。
- 大物: イルカやクジラが移動中に船から見えることも日常茶飯事。
- 固有種: 小笠原でしか見られない魚やサンゴも多い。
11. 八丈島(東京都)
羽田から飛行機で55分。「八丈ブルー」と呼ばれる深い青色の海が特徴です。 ウミガメの遭遇率が非常に高く、溶岩が作り出したダイナミックなアーチ地形で遊ぶことができます。
【CHECK】八丈島の見どころ
- ナズマド: 島を代表するポイント。ビーチエントリーながらハンマーヘッドなどの大物が狙える。
- ユウゼン: 日本の固有種で、黒い体に白い縁取りが美しいチョウチョウウオ。通称「友禅染」。
- 地形: 溶岩が冷え固まってできた複雑なアーチやトンネルをくぐる冒険感。
12. 伊豆大島(東京都)
都心から最も近い離島。ジオパークに認定された火山島ならではの水中景観が楽しめます。 秋から冬にかけての透明度は抜群で、早朝のハンマーヘッドシャークの群れや、豊富な種類のウミウシなどが見られます。
【POINT】季節ごとの見どころ
- 春~夏: 水温が上がり、魚影が濃くなるシーズン。
- 秋: 透明度が上がり、回遊魚の群れが見られるベストシーズン。
- 冬: 透明度が最高潮に達し、ウミウシなどのマクロ生物が増える。



小笠原に行く船旅も冒険だにゃ。着いた先に待っているボニンブルーは、一生忘れられない色になるにゃ。
なぜ離島の海は「特別」なのか?


わざわざ離島まで行って潜る理由。 それは、本土の海とは桁違いの「透明度」と「生物の豊かさ」にあります。



水の中にいることを忘れちゃうくらい、綺麗で透き通っているんだにゃ。太陽の光が差し込むと、キラキラして宝石みたいだにゃ。
圧倒的な透明度「〇〇ブルー」
離島の海は、生活排水の影響が少なく、潮通しも良いため、驚くほど透明度が高いのが特徴です。 「ケラマブルー」「宮古ブルー」「ボニンブルー」など、島ごとに異なる青のグラデーションがあり、水深20m、30m先まで見渡せることも珍しくありません。
【POINT】クリアな海で体験できること
- 浮遊感: まるで空を飛んでいるかのような感覚を味わえる。
- 癒やし: 青い光に包まれるだけで、深いリラックス効果がある。
- 写真: 誰でも簡単に、映える水中写真が撮れる。
初心者でもウミガメやマンタに会える
本土ではレアな生き物も、離島の豊かな海では日常的に見られます。 特にウミガメの遭遇率は非常に高く、体験ダイビングやシュノーケリングなどの初心者コースでも、一緒に泳ぐ夢を叶えられる確率が高いです。
【CHECK】会える確率が高い大物
- ウミガメ: 沖縄や伊豆諸島など、多くの島で高確率で遭遇可能。
- マンタ: 石垣島や久米島など、特定のポイントで見られる。
- クジラ: 冬から春にかけて、ザトウクジラの歌声が水中で聞こえることも。
【MEMO】観察のマナー
ウミガメなどの野生生物には、絶対に触れたり追いかけたりせず、一定の距離を保って観察しましょう。
アフターダイブも充実
離島ダイビングの魅力は、海の中だけではありません。 潜り終わった後は、絶景の夕日を眺めたり、新鮮な海の幸を楽しんだりと、島ならではのゆったりとした時間を過ごせます。
【POINT】ダイビング後の楽しみ
- 夕日: 水平線に沈む夕日を眺めながら、ログ付け(記録)をする。
- グルメ: 運動した後は、新鮮な島の魚介類が格別に美味しい。
- 交流: ショップのスタッフや他のゲストと、海の話題で盛り上がる。



ウミガメさんは意外とのんびり屋さんで、近くで一緒に泳いでくれることもあるにゃ。でも触っちゃダメだにゃ!見るだけにゃ。
失敗しないショップ選びと準備


離島でのダイビングを安全に楽しむために、ショップ選びや事前の準備は非常に重要です。 トラブルを避けて最高の思い出にするための、チェックポイントを紹介します。



安全第一だにゃ!信頼できるショップさんを見つけて、無理なく楽しむのが一番だにゃ。
自分のレベルに合ったショップを選ぶ
ショップによって「初心者歓迎」「フォト派向け」「ドリフト(上級者)中心」など特色が異なります。 自分のスキルや目的に合わないショップに行くと、楽しめないばかりか危険も伴います。予約時にログ本数や経験、見たい生物などを正直に伝えましょう。
【CHECK】ショップ選びの確認ポイント
- ガイド比率: 1人のガイドに対してゲストは何人か(少人数制が安心)。
- レンタル: 器材レンタルの有無や料金、サイズ展開は豊富か。
- 送迎: 宿泊している宿や、到着する港・空港までの送迎があるか。
Cカードとログブックを忘れずに
ファンダイビング(ライセンス保持者向け)に参加する場合は、Cカード(認定証)の提示が必須で、多くのショップではログブック(記録帳)の提示も求められます。 これらを忘れると、最悪の場合潜らせてもらえないこともあるため、出発前の荷造りで必ず確認しましょう。
【POINT】ログブックの重要性
- 経験の証明: 最後にいつ潜ったか、通算何本潜ったかの証明になる。
- 適正ウエイト: 前回の装備やウエイト量を確認し、快適に潜れる。
- 思い出: 見た魚やポイント名を記録し、旅の記念になる。
【MEMO】ブランクがある場合
- 前回のダイビングから期間が空いている(半年~1年以上など)場合は、「リフレッシュダイビング」コースがあるショップを選ぶと安心です。
- シュダイビング」コースがあるショップを選ぶと安心です。
体調管理と「飛行機搭乗不可」のルール
ダイビングは健康状態が直結するスポーツです。寝不足や二日酔いは厳禁です。 また、ダイビングをした当日は、気圧の変化による「減圧症」のリスクがあるため、飛行機に乗ることができません。
【ALERT】絶対に守るべきルール
- 飲酒: 前日の深酒は控える。当日の飲酒後のダイビングは絶対NG。
- 飛行機: ダイビング終了後、飛行機搭乗まで最低18〜24時間は空ける。
- 病歴: 呼吸器系や循環器系の持病がある場合は、医師の診断書が必要。



「飛行機に乗る日は潜れない」は超重要ルールだにゃ!最終日は海を眺めながら、旅の余韻に浸るのが通の楽しみ方だにゃ。
まとめ|離島の海で、人生が変わる体験を


今回は、ダイビングやシュノーケリングにおすすめの離島12選を紹介しました。
透明度抜群の青い世界、目の前を泳ぐウミガメ、光り輝くサンゴ礁。 離島の海には、言葉では表現しきれない感動が待っています。
【POINT】記事のまとめ
- 沖縄: 圧倒的なサンゴと透明度。初心者から上級者まで満足できる楽園。
- 九州・四国: ミステリーサークルやマクロの聖地など、独自の魅力がある。
- 関東: 黒潮の恵みを受けた魚影と、深い青のボニンブルー。
次の休みは、Cカードと水着を持って、まだ見ぬ青の世界へ飛び込んでみませんか? 一生の思い出に残る、素晴らしい海との出会いがあなたを待っています。



海から上がった後のご飯も美味しいし、心地よい疲れでぐっすり眠れるにゃ。ダイビング旅は最高だにゃ〜!








