灯台の光り方(点滅)と色の意味は?赤・白・緑の違いを船長が解説

灯台の光とココロ船長
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目次

はじめに|光が伝える海の暗号

灯台を見上げるココロ船長

夜の海で、遠くの岬からピカッ、ピカッと規則正しく光を放つ灯台

普段、私たちはその光を「ただ光っているもの」として何気なく見ていますが、実はあの光の一つ一つに、船の安全を守るための大切な「意味」が込められています。

「なぜ、灯台の光は点滅するの?」 「光の色が赤、白、緑と違うのはどうして?」

灯台が発する光は、船乗りたちにとって自分の位置を知るための「光の暗号」であり、海の道しるべです。

この記事では、そんな「灯台の光」に関する技術的な“Why?”(なぜ?)に、分かりやすくお答えします。

光のパターンや色の意味を知れば、夜の灯台を眺めるのが何倍も楽しくなるはずです。

やあ、みんな!ココロ船長だにゃ。 夜の海で光る灯台は、船乗りたちにとって「海の信号機」であり「住所」でもあるんだにゃ。 今回は、船長(わたし)が夜の航海でいつも頼りにしている、あの「光の暗号」の読み解き方を特別に教えるにゃ! これを読めば、みんなも立派な航海士だにゃ!

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なぜ灯台は「光り方」や「色」が違うのか?

光の暗号とココロ船長

まず、最も基本的な疑問からお答えします。

なぜ、灯台によって光り方や色が違うのでしょうか。

その最大の理由は、船が「今、自分たちがどこにいるのか」を正確に識別できるようにするためです。

そうだにゃ!もし、世界中の灯台が全部同じ光り方だったら、船乗りたちは「ここは〇〇岬だ!」って分からないから、遭難しちゃうにゃ。 だから、一目で「あ、あの光は〇〇灯台だ!」と分かるように、灯台ごとに「光の戸籍」が決められているんだにゃ。

もし、すべての灯台が同じ光り方だったら?

仮に、すべての灯台が同じ強さ、同じ色で、ただ光り続けていたらどうでしょう。

夜の海でその光を見た船乗りは、それがA灯台なのか、10km先のB灯台なのか、はたまた陸地の工場の明かりなのか、区別がつきません。

安全な航海のためには、「今見えている光が、地図上のどの灯台なのか」を100%特定できる必要があります。

「灯質」|光の”戸籍”が船を守る

そこで、灯台にはそれぞれ「光の戸籍」が与えられています。

「光り方(点滅のパターン)」「光の色」「周期(パターンが一巡する時間)」を地図情報(海図)に登録し、それぞれが世界に一つだけの固有の光を放つことで、船に正確な位置情報を伝えているのです。

この灯台固有の光の性質を「灯質(とうしつ)」と呼びます。

つまり、灯台の光は「オレは、〇〇灯台だぞ!」と叫ぶ「光の名前」そのものなんだにゃ。 船乗りたちは、海図っていう海の地図と光を見比べて、「OK、針路(しんろ)は合ってるな!」って確認するんだにゃ。

灯台の「光り方(点滅)」の種類と意味

光の時計とココロ船長

では、具体的に「灯台の光り方」にはどのような種類があるのでしょうか。

これは国際的なルールで定められており、「灯質」の基本的なパターンが存在します。

さあ、ここからは「光の暗号パターン」の解説だにゃ! 「ピカッ」なのか「ピカー」なのか、よーく見ると違いが分かって面白いんだにゃ。

1. 閃光(せんこう)|ピカッ…(暗い時間が長い)

「灯台の点滅」と聞いて、多くの人がイメージするのがこの「閃光」です。

光っている時間(明)よりも、暗くなっている時間(暗)のほうが長いのが特徴です。

  • 単閃光(たんせんこう)
    一定のリズムで「ピカッ…(暗)…ピカッ…」と1回ずつ光ります。
  • 群閃光(ぐんせんこう)
    「ピカッ、ピカッ…(暗)…ピカッ、ピカッ…」というように、2回や3回など、グループになって光ります。 これにより、「2回光ったら〇〇灯台」と、単閃光よりも多くの識別情報を持たせることができます。

2. 等明暗光(とうめいあんこう)|ピカー、カッ(明暗が同じ)

これは、光っている時間と暗くなっている時間が同じ光り方です。

「ピカッ」というより、「(明るい)…(暗い)…(明るい)」と、明暗が同じ長さでリズミカルに入れ替わります。

明るい時間と暗い時間が同じ長さ(Isophase)。一定リズムで見分けやすいのが特徴です。

3. 不動光(ふどうこう)|ジーッ…(光りっぱなし)

読んで字のごとく、点滅しないで「ずっと光り続けている」光です。

ただ、これだけだと他の街の明かりと見分けがつきにくいため、岬の先端にあるような大型の灯台で使われることは少なく、港にある小さな灯標(とうひょう)などで使われることが多いです。

これら以外にも、さらに複雑な組み合わせ(「ピカッ…ピカー…」を繰り返すなど)もありますが、基本はこの3パターンを覚えておくと良いでしょう。

どうだにゃ?「閃光」と「等明暗光」の違いが分かれば、キミはもう灯台マニアの仲間入りだにゃ。 ちなみに、この光のパターンが一巡する時間を「周期」っていうんだにゃ。 「10秒間に2回光る」と決まっていれば、それも大事な「光の名前」の一部になるんだにゃ!

灯台の「光の色(赤・白・緑)」の違いと役割

赤緑白の灯とココロ船長

次に、非常に重要な「灯台 光 色」の違いについて解説します。

灯台の光には、主に「白」「赤」「緑」の3種類があり、これらは海の交通ルールにおける「信号機」のような役割を持っています。

ここ、テストに出るにゃ! 船長にとって、この「色」の違いは命に関わる超・重要情報だにゃ。 なぜ「灯台 赤い光」と「灯台 緑の光」があるのか、その秘密を教えるにゃ。

白光(はっこう)|陸地の存在 または 安全水域

まず基本となるのが「」の光です。

白い光は、使われる場所によって大きく2つの役割があります。

  1. 陸地(岬)の存在表示
    犬吠埼灯台や潮岬灯台など、岬の先端に立つ大型の灯台が放つ白い光。これは「ここに陸地(岬)があるぞ!」と、その存在を遠くの船に知らせるための光(主灯)です。
  2. 安全水域の表示
    航路の中央(例えば「この標識の360°周りは安全に通れますよ」という場所)に設置される「安全水域標識」が放つ白い光。 この場合、光り方も「等明暗光」や「モールス符号のA(・-)」など、特別な光り方をすることが多いです。

「白=常に安全」と一般化するのではなく、場所によって意味合いが変わる点に注意が必要です。

紅光(こうこう)|右げん標識(入港時の右側の航路縁を示す)

赤い光」は、「右げん標識」として、船が航行できる「航路の縁(ふち)の右側」を示します。 ※右舷(うげん)とは、船の進行方向に向かって右側のことです。

船が港に入ってくる時を想像してください。 航路(船の道)の「右側」の縁を示すために「赤い光」の灯標(小さな灯台)が設置されます。

船は、その赤い光を「自分の右手側」に見ながら通れば、安全に航路の中央を進めるというわけです。

緑光(りょっこう)|左げん標識(入港時の左側の航路縁を示す)

緑の光」は、赤の反対で「左げん標識」として、航路の「左側の縁」を示します。 ※左舷(さげん)とは、船の進行方向に向かって左側のことです。

港に入ってくる時、航路の「左側」の縁に「緑の光」が設置されます。

船は、緑の光を「自分の左手側」に見て航行します。

白・赤・緑を使い分ける「指向灯」

上記とは別に、「指向灯(しこうとう)」または「セクターライト」と呼ばれる、1つの灯台で白・赤・緑の光を使い分けるタイプもあります。

これは、船がいる「方角」によって見える色が変わる仕組みです。

  • 安全な航路(中央)にいる船からは「
  • 航路から右に外れると「
  • 航路から左に外れると「

というように見え方が変わります。 船乗りは「あ、光が赤に変わった!左に外れすぎだ、右に戻そう!」と、自分の進路を修正できるのです。

※注意:指向灯の赤・緑の左右配置は、安全な航路(白)を挟む形であり、灯台ごとの設計や目的によって左右が逆の事例もあります。実地では必ず海図(灯質・セクター図)で確認しましょう。

日本は「右に赤、左に緑」がルール

この色のルールは「IALA海上浮標式」という国際ルールで決まっています。

世界には「A地域」と「B地域」の2種類があり、日本はアメリカや韓国などと同じ「B地域」に属しています。

B地域のルールは、「Red-Right-Returning」(海から戻る時=入港時、赤は右側)と覚えられています。

つまり、船が港に入る時は、「右に赤(右げん標識)」「左に緑(左げん標識)」の間を通れば安全、というルールなのです。 (※ヨーロッパなど「A地域」の国では、このルールが逆になります)

分かったかにゃ? 日本(B地域)の海では、こう覚えるんだにゃ! 「港に帰る(入る)とき、赤は右手(Right)!」 港の入り口で、右側に赤い光、左側に緑の光が見えたら「OK!まっすぐ進め!」のサインだにゃ。

なぜ光は遠くまで届く?「光源」とレンズの仕組み

灯台レンズとココロ船長

最後に、灯台の光がなぜ何十キロも先の遠くまで届くのか、その技術的な秘密について解説します。

それには「強力な光源」と「魔法のレンズ」の2つが関係しています。

昔は石油ランプだったから、嵐の日は船長もヒヤヒヤだったにゃ。 今の灯台が遠くまで光るのは、技術の結晶なんだにゃ。

1. 「光源」の進化

かつて「灯台 光源」は、石油ランプやアセチレンガスランプが主流でした。

その後、時代とともに強力な「電球(ハロゲンランプなど)」に進化し、そして現代では、その多くが「LED」に置き換わっています。

LEDは、消費電力が少なく、非常に明るく、長寿命であるため、無人化された現代の灯台を支える最も重要な技術となっています。

2. 光を集める「フレネルレンズ」

しかし、ただ明るい光源があるだけでは、光は360度全方向に拡散してしまい、遠くまで届きません。

そこで使われるのが、灯台の心臓部とも言える「フレネルレンズ」です。

これは、フランスのオーギュスタン・ジャン・フレネルが発明した特殊なレンズで、一枚の巨大なレンズを作る代わりに、多数の同心円状の小さなレンズ(プリズム)を組み合わせて作られています。

この構造により、光源から出た光を効率よく「ギュッ」と集め、強力な光のビームとして水平方向(遠くの海)へと送り出すことができるのです。

「強力な光源(LED)」「光を集めるレンズ(フレネルレンズ)」、この2つの組み合わせによって、灯台の光は嵐の夜でも船乗りたちを導くことができるのです。

フレネルレンズは、ココロ船長も大好きな「技術のロマン」だにゃ! あのギザギザしたレンズが、光を束ねて水平線まで飛ばすんだにゃ。 もし「登れる灯台」に行ったら、ぜひあの巨大なレンズの美しさも見てきてほしいにゃ!

まとめ|灯台の光は「海の暗号」です

灯台の余韻とココロ船長

今回は、灯台の「光り方」と「色」の意味について、その基本的な仕組みを解説しました。

  • 光り方(点滅)の違いは、灯台固有の「名前」の役割。
  • 色の違い(赤・白・緑)は、「信号機」の役割。
  • (白い光):主に「陸地(岬)の存在」を知らせる。特定の標識では「安全な水域」を示すことも。
  • (赤い光):日本(B地域)では入港時、右側の危険を示す。
  • (緑の光):日本(B地域)では入港時、左側の危険を示す。
  • 遠くまで届く仕組みは、「強力な光源(LEDなど)」と「フレネルレンズ」のおかげ。

夜の海で輝く灯台の光は、決してランダムに光っているのではなく、船の安全を守るための緻密なルールと技術に裏打ちされた「光の暗号」です。

次に灯台を見かけたら、ぜひその光り方や色に注目してみてください。 その光が、船乗りたちに何を伝えようとしているのか、少しだけ読み解けるようになっているはずです。

これでみんなも、灯台の光のヒミツが分かったかにゃ? 灯台の光は、船乗りたちにとって「ここにいるぞ!」と教えてくれる「命の光」なんだにゃ。 次の航海(記事)でも、知的好好奇心を満たす海のナゼ?を解き明かしていくから、楽しみにしててにゃ!

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