はじめに|年収8000万の灯台守は実在する?

「灯台守 募集、年収8000万」「高給で灯台守になりませんか?」
そんな夢のような灯台守の求人情報を、インターネットやSNSで見かけたことはありませんか。
その過酷な仕事や生活について知っていても、これほどの高収入(年収8000万)が提示されるなら…と、その場所がどこなのか、気になって検索した方もいるかもしれません。
この記事では、多くの人の好奇心を刺激する「灯台守 年収8000万」という強烈なキーワードの真相に迫ります。
結論から言うと、その求人募集は「デマ」です。
この記事では、なぜそのような噂が広まったのか、その「元ネタ」とされる情報と、実際の灯台守(海上保安官)の給与体系について、船長が徹底的に解説していきます。

やあ、みんな!ココロ船長だにゃ!「年収8000万の灯台守」か…夢のある話だニャ。だが、そんなウマい話は本当かにゃ?その「噂」の真相を暴いてやるにゃ!
結論|「年収8000万の灯台守」の求人はデマ


まず、この記事の結論をはっきりとお伝えします。
2025年現在、「年収8000万円で灯台守を募集する」といった内容の公的な求人は、日本国内にも海外にも存在しません。
これは、インターネット上で繰り返し拡散される「都市伝説」や「デマ情報」の一種です。



がっかりしたかにゃ?でもな、なぜこんなデマが広まったのかを知るのが、今回の探検の面白いところなんだにゃ。
1. なぜデマだと断言できるのか?
灯台守の「現在」について詳しく解説した記事でも触れた通り、灯台守という「職業」そのものが、技術の進歩によって世界的にほぼ消滅しているからです。
1-1. 日本の場合:2006年に無人化完了
日本国内では、2006年(平成18年)12月5日に最後の有人灯台(女島灯台)が無人化され、伝統的な「住み込みの灯台守」という職業は終了しました。
現在の灯台の管理は、海上保安庁の職員(国家公務員)が「遠隔監視」と「巡回メンテナンス」で行っています。
したがって、日本の灯台守の求人という募集自体が存在しません。
※ 詳しくはこちら → 灯台守は現在もいるの?日本最後の灯台守と自動化の歴史
1-2. 海外の場合:自動化と「カナダの例外」
海外でも自動化が進みました(英国は1998年(Trinity House 管轄の最後:North Foreland)に自動化を完了。
英国全体では Walney Lighthouse(地方港湾所管)が2003年まで有人運用でした。米国も2023年末に最後の公式キーパーが退任。
ただしカナダは運用目的で現在も51基が有人です。
しかし、カナダの求人も含め、海外で灯台守を募集するとしても、「年収8000万」のような高額な給与を提示する公的な求人は、まず存在しないのです。



そもそも「住み込みの灯台守」は、世界的に(カナダなどを除き)もう「ない」職業なんだにゃ。ない職業の「求人」があるワケないんだにゃ!
「年収8000万」の噂—そのデマの元ネタはどこ?


では、なぜ「灯台守 年収8000万」といった、これほど具体的で魅力的なデマが広まったのでしょうか。
その「元ネタ」とされる情報は、いくつか存在します。



ここからが本番だにゃ。「デマ」には必ず火種がある。その元ネタを船長が突き止めてやったにゃ!
1. 元ネタ説①:アメリカの「観光灯台」の管理人募集
最も有力な説の一つが、アメリカ・カリフォルニア州にある「イースト・ブラザー灯台(East Brother Light Station)」の求人情報が、誇張されて伝わったというものです。
1-1. 年収13万ドル(約1,400万円)の求人
この灯台は、現在「B&B(ベッド&ブレックファスト=小規模なホテル)」として観光用に運営されています。
2019年頃、この灯台に住み込みで働き、宿泊客の世話(食事の提供、清掃、船での送迎など)をする「管理人(Innkeeper)」のペア(2人組)を募集した際、その合計給与が「年収13万ドル(当時のレートで約1,400万円)」と報道され、話題になりました。
※ 直近の募集ではカップル合算で年14万ドル程度が相場です。
1-2. 噂への変化
この「年収1400万円」という数字は、“灯台”というロマンチックな勤務地と相まって、非常にインパクトがありました。
この情報がネット上で伝言ゲームのように広まるうちに、「灯台守=高給」というイメージと結びついていったのです。
そして、いつの間にか「年収8000万」といった、さらに誇張された数字へと変化していった可能性が非常に高いです。
2. 元ネタ説②:「世界で最も孤独な仕事」のイメージ
もう一つの説は、「灯台守=孤独で過酷」というイメージそのものです。
「あんな(過酷な)生活なのだから、よほど給料が高くなければ割に合わないはずだ」という人々の想像(あるいは願望)が、具体的な「年収8000万」という数字を生み出した、という説です。
特に、海外には「世界で最も危険な灯台」と呼ばれるフランスの「ジュマン灯台」など、荒波の中に孤立する灯台の写真が有名であり、それらが「高給取りの証拠」として誤用された可能性もあります
※ジュマン灯台は1991年に自動化済みです。



なるほどにゃ!アメリカの「灯台ホテルの管理人」の給料(ペアで1400万)が、いつの間にか「灯台守(8000万)」の噂にすり替わっちまったんだにゃ。
実際の灯台守の給料(年収)はいくらだったのか?


では、噂やデマではない、現実の灯台守の給料は、どの程度だったのでしょうか。
「年収8000万」という数字が現実的なのか、当時の制度からその実態を探っていきます。



夢を壊すかもしれないが、これが現実だにゃ。「8000万」なんて数字は、霞の彼方だにゃ。
1. 日本の灯台守は「国家公務員」
日本の灯台守は、その身分が「海上保安庁」に所属する「国家公務員」でした。
そのため、彼らの給料(年収)は、他の海上保安官や国家公務員と同様の「俸給表(ほうきゅうひょう)」に基づいて支払われていました。
※ 詳しくはこちら → 灯台守になるには?海上保安庁の職員(公務員)だった?昔の求人情報を解説
2. 公務員の給与+「特殊勤務手当」
もちろん、灯台守の勤務地は僻地(へきち)や離島が多いため、基本給に加えて、そうした特殊な環境で働くための「特殊勤務手当」や「僻地手当」などが加算されていました。
しかし、それらをすべて含めても、「年収8000万円」といった金額になることは、絶対にあり得ません。
彼らは、高額な報酬のためではなく、「海の安全を守る」という国家公務員としての強い使命感と誇りによって、あの過酷な任務を支えていたのです。



灯台守の価値は、「年収」なんかじゃ測れないんだにゃ。彼らは「誇り」のために光を守っていたんだにゃ。そのことを忘れないでほしいにゃ。
まとめ|「年収8000万」の噂はデマ、しかしロマンは本物


今回は、「灯台守 年収8000万」という噂の真相について解説しました。
記事のポイントを最後におさらいします。
- 「灯台守 年収8000万」の「求人」や「募集」は、2025年現在、存在しません(デマです)。
- 日本の灯台守(公務員)は2006年に無人化で終了しており、職業として存在しません。
- 噂の元ネタは、海外の「灯台ホテル(B&B)」の管理人募集(ペアで年収約1400万円)が誇張された可能性が高いです。
- 実際の灯台守は「高給取り」ではなく、「使命感」によって過酷な任務を支えていた専門技術者でした。
「年収8000万」という求人情報が、どこの国を探しても見つからないのは当然です。
しかし、このデマがこれほどまでに多くの人を惹きつけるのは、それだけ「灯台守」という職業が、私たちにとって「孤独で、過酷で、ロマンチックな存在」であり続けている証拠とも言えるでしょう。



どうだにゃ?「年収8000万」の噂の真相、スッキリしたかにゃ?ウマい話には裏があるもんだにゃ。だが、このデマが広がるのは、みんなが「灯台守」にロマンを感じてる証拠にゃ。その気持ちは本物のお宝だにゃ!











