はじめに|灯台の頂上から絶景を探検しよう!

岬の先端に立ち、海を見守る灯台。
その美しい姿を外から眺めるだけでも素敵ですが、「あのてっぺんまで登ってみたい!」と思ったことはありませんか?
実は、日本全国には灯台守と同じ景色を体験できる、一般に公開された「登れる灯台」が16基存在します。
そして、その中でも千葉県・神奈川県・静岡県の3県には、週末のドライブや日帰り旅行で訪れることができる魅力的な「登れる灯台」が5基も集まっています。
この記事では、その5基の灯台(千葉・神奈川・静岡)を、アクセスや料金、見どころと共に徹底的にガイドします。

やあ、みんな!ココロ船長だにゃ! 今回の灯台探検は、ついに「灯台の内部」潜入だにゃ! 頂上で絶景を眺めるのは、探検家にとって最高のご褒美だにゃ。さあ、一緒に関東の登れる灯台を探検しに行こうにゃ!
「登れる灯台(参観灯台)」とは?


まず、「登れる灯台」とは何か、その基本から解説します。
全国に約3,000基ある灯台の中でも、ごく一部だけが内部に入ることが許されており、それらは特別な「探検」スポットとなっています。



そうだにゃ! 灯台は下から見上げるだけじゃもったいない! 中に入って登れる「参観灯台」の基本を知っておけば、探検が100倍楽しくなるにゃ!
1. 「参観灯台」の定義(全国で16基だけ!)
「登れる灯台」は、一般的に「参観灯台(さんかんとうだい)」と呼ばれます。
これらは、海上保安庁や公益社団法人「燈光会(とうこうかい)」の管理のもと、内部が一般公開されている灯台のことです。
日本には約3,100基の灯台(海上保安庁資料)があり、そのうち内部公開されている「参観灯台」は16基のみ(2025年時点、燈光会発表)です。
2. 参観灯台の最大の魅力(絶景と探検)
参観灯台の最大の魅力は、なんといってもその頂上からしか見られない360度のパノラマ絶景です。
また、普段は入ることができない灯台の内部、狭くて急ならせん階段、そしてかつて使われていた貴重なレンズや資料が展示されていることもあり、まさに「探検」そのものを楽しむことができます。
3. 参観のための基本ルール(寄付金)
これらの参観灯台を見学・探検させてもらうためには、多くの場合、施設の維持・管理のための「参観寄付金(維持管理協力金)」が必要です。
金額は灯台によって異なる場合もありますが、基本的には大人300円程度(中学生以上)を「参観寄付金」として入口で納めるのがルールとなっています。
4. 「特別な楽しみ」もチェックしよう!
今回ご紹介する灯台は、「登れる」という魅力の他にも、灯台めぐりを何倍も楽しくする2つの取り組みがあります。
旅の記念にぜひ参加してみてください。
- 灯台スタンプラリー(制覇を目指す)
灯台スタンプラリー完全ガイド!開催情報と巡り方 - 灯台カード(現地訪問の記念)
「灯台カード」の集め方!提供場所(QR掲示)一覧とデジタル版の楽しみ方



らせん階段を登るのは冒険だにゃ!登りきった人だけが見られる絶景は、まさに「宝物」だ。 さあ、いよいよ千葉・神奈川・静岡の登れる灯台を紹介するにゃ!
【千葉・神奈川・静岡】登れる灯台5選マップ


それでは、週末のドライブなどで訪れやすい、千葉・神奈川・静岡にある5基の「登れる灯台」を、一挙にご紹介します!
千葉、神奈川、静岡にまたがる、個性豊かで歴史ある5つの灯台を探検していきましょう。



お待たせしたにゃ! 船長おすすめの探検航路(5つの灯台)だにゃ。 千葉と神奈川、そして静岡のヒーローたちだにゃ!
1. 犬吠埼灯台(いぬぼうさき)(千葉県銚子市)
関東最東端に位置する岬に立つ名灯、「犬吠埼灯台(いぬぼうさき)」です。
【この灯台の魅力】
- 「IALA『世界歴史的灯台100選』」「日本の灯台50選」に選定され、2020年に国の重要文化財(霧笛舎なども含む)に指定されました。
- 見学者数は日本一を誇り、併設の資料館では国内最大級の「第1等フレネルレンズ」を間近で鑑賞できます。
- 季節限定の夜間公開や、「山頂・離島を除けば日本で最も早く初日の出が見える場所」としても知られています。
- ロマンチックな聖地として「恋する灯台」にも認定されています。
【基本情報】
- 参観料金: 中学生以上 300円
- 参観時間:
- 3–9月 8:30–17:00(GW・8/10–8/19は~17:30)
- 10–2月 8:30–16:00
- 入場は各終了30分前まで。
- アクセス:
- 銚子電鉄「犬吠駅」徒歩約10分。
2. 野島埼灯台(のじまさき)(千葉県南房総市)
房総半島の最南端に立つ「野島埼灯台(のじまさき)」は、八角形の美しい外観が特徴の灯台です。
【この灯台の魅力】
- 明治2年(1869)に日本で2番目に点灯した洋式灯台としての歴史を持ちます(現在の塔は関東大震災後の再建)。
- 「日本の灯台50選」に選定され、ふもとの資料館「きらりん館」では巨大なフレネルレンズを見ることもできます。
【基本情報】
- 参観料金: 中学生以上 300円
- 参観時間:
- 3–9月〔土日等〕8:30–17:00/〔平日〕9:00–16:30(8/10–8/19は8:30–16:30)
- 10–2月〔土日等〕8:30–16:00/〔平日〕9:00–16:00
- 入場は終了20分前まで。
- アクセス:
- JR「館山駅」からバスで約40分「野島埼灯台口」。
3. 観音埼灯台(かんのんさき)(神奈川県横須賀市)
三浦半島の東端、東京湾の入口に立つ「観音埼灯台(かんのんさき)」は、日本の灯台史において非常に重要な灯台です。
【この灯台の魅力】
- 日本最初の洋式灯台(1869年1月1日初点灯)が建てられた、日本の近代灯台史の「原点」です。
- 「日本の灯台50選」にも選定され、資料展示室は2025年11月1日にリニューアルされました。
- 目の前の浦賀水道(海上交通の要衝)を望む特等席です。
【基本情報】
- 参観料金: 中学生以上 300円
- 参観時間:
- 3–9月〔土日等〕8:30–17:00/〔平日〕9:00–16:30
- 10–2月〔土日等〕8:30–16:00/〔平日〕9:00–16:00
- 入場は終了20分前まで。
- アクセス:
- 京急「浦賀駅」からバス約20分「観音崎」下車 徒歩約10分。
4. 初島灯台(はつしま)(静岡県熱海市)
熱海港から高速船で渡る離島「初島」にある灯台が、「初島灯台(はつしま)」です。
【この灯台の魅力】
- 静岡県の参観灯台の一つ(もう一つは御前埼)であり、県内唯一の“有人島”に立つ参観灯台として知られています。
- 「日本の灯台50選」にも選定され、外側に螺旋階段を備える珍しい構造も特徴です。
- 頂上からは相模湾・伊豆半島・条件が合えば富士山まで望める360度の大パノラマが魅力です。
【基本情報】
- 参観料金: 中学生以上 300円
- 参観時間:
- 通年 10:00–16:00(入場は終了20分前まで)。
- アクセス:
- 熱海港→高速船 約30分、初島港から徒歩約15分。
5. 御前埼灯台(おまえさき)(静岡県御前崎市)
静岡県の最南端、御前崎(おまえざき)に立つ「御前埼灯台(おまえさき)」は、1874年点灯の名灯です。
【この灯台の魅力】
- リチャード・ヘンリー・ブラントン設計のレンガ造で、「日本の灯台50選」にも選ばれた美しい灯台です。
- 2021年に国の重要文化財に指定され、現在も「第3等フレネルレンズ」の光が海を照らします。
- 太平洋と遠州灘・駿河湾を一望できます。
【基本情報】
- 参観料金: 中学生以上 300円
- 参観時間:
- 3–10月〔土日等〕9:00–16:30/〔平日〕9:00–16:00
- 11–2月 9:00–16:00
- 入場は終了15分前まで。
- アクセス:
- JR「菊川駅」から静鉄バスで浜岡営業所乗継→「御前崎海洋センター」下車、徒歩約10分。



どうだにゃ?千葉、神奈川、静岡には、こんなに魅力的な「登れる灯台」があるんだにゃ!どれも個性的で全部探検したくなるにゃ!
千葉・神奈川・静岡の灯台を巡る際の注意点


「登れる灯台」を探検(訪問)する際には、いくつか知っておきたい注意点があります。
安全で楽しい航海にするためにも、参観時間や服装など、船長からのアドバイスをしっかり確認してくださいね。



よーし、探検に出発だにゃ!…と、その前に! 船長から、安全で楽しい航海(探検)のためのアドバイスがあるにゃ。 しっかり確認してから出発するんだにゃ!
1. 参観時間と休館日を必ず確認
灯台は24時間登れるわけではありません。
ほとんどの灯台は、参観時間が日中(おおむね午後4時~5時頃まで)と決まっています。 また、季節によって時間が変動したり、荒天時(強風、大雨など)や年末年始は休館になったりすることがあります。
必ず公益社団法人「燈光会(とうこうかい)」の公式サイトで、最新の参観情報を確認してから向かいましょう。
2. 天候によっては頂上に出られないことも
灯台の魅力は、頂上の外にある「バルコニー(回廊)」から風を感じることです。
しかし、安全のため、風が非常に強い日や雨が激しい日は、このバルコニーへの扉が閉鎖され、内部からの見学のみとなる場合があります。
3. 階段は急で狭い!
灯台の内部は、基本的に「らせん階段」です。
歴史ある灯台も多く、階段は非常に急で、幅も狭いことがほとんどです。 (犬吠埼灯台は99段!) 登り降りの際は、手すりをしっかり持ち、足元に十分注意してください。
動きやすい服装と、スニーカーなどの歩きやすい靴で探検するのがベストです。



特に「靴」は大事だにゃ! ヒールやサンダルじゃ、あの急な階段は危険だにゃ。 天気予報もしっかりチェックして、万全の準備で探検に臨むのが、一流の探検家の証(あかし)だにゃ!
まとめ|週末は灯台の頂上へ探検に出かけよう!


今回は、週末に行ける「登れる灯台」をテーマに、5つの魅力的な参観灯台(千葉・神奈川・静岡)を紹介してきました。
- 犬吠埼灯台(千葉)
「世界の灯台100選」にも選ばれた、見学者数日本一の歴史ある灯台。 - 野島埼灯台(千葉)
房総最南端に立つ、日本で2番目に古い美しい八角形の灯台。 - 観音埼灯台(神奈川)
日本初の洋式灯台が建てられた、歴史的に非常に重要な場所。 - 初島灯台(静岡)
熱海から船で渡る離島で、360度の大パノラマが楽しめる灯台。 - 御前埼灯台(静岡)
「日本の灯台50選」にも選ばれた、美しい白亜の灯台。
どの灯台も、その場所でしか見られない絶景と、長い歴史の物語を持っています。
ぜひこの記事を「航海図」代わりにして、次の休日に、灯台の頂上を目指す探検に出かけてみてください。



どうだったかにゃ? 岬の先端で海を見下ろす「登れる灯台」は、最高の探検スポットだにゃ! みんなも、ぜひこの「探検航路」に挑戦してみてくれにゃ!













